【途中経過】Team HRCが圧倒的な速さで2番手以下をラップダウンに。BMWモトラッドはリタイア／鈴鹿8耐5時間

　三重県の鈴鹿サーキットで8月7日11時30分にスタートを迎えた『2022 FIM世界耐久選手権（EWC）第3戦 “コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第43回大会』の決勝レースは5時間が経過し、Team HRC（長島哲太／高橋巧／イケル・レクオーナ）が2番手以下を引き離して単独首位を独走している。

　レース3時間48分でKawasaki Racing Team Suzuka 8H（カワサキ8H）のジョナサン・レイがまさかの転倒を喫してしまったことで、首位を走行するTeam HRCが1分40秒差をつけて独走態勢を築いている2022年の鈴鹿8耐。レースは折り返しとなる4時間台に入り、いよいよ後半戦に突入した。

　まず4時間11分経過の111周目には、4番手につけるYART-YAMAHA OFFICIAL TEAM EWCのマービン・フリッツが前を行くヨシムラSERT Motulのグレッグ・ブラックをかわして3番手にポジションを上げる。

　そしてトップをひた走るTeam HRCはルーティンピットに入り、またしても素早いピット作業で高橋巧から長島哲太へとライダーを交代する。このピットストップで2番手のカワサキ8Hとのギャップは44秒に縮まるも、長島はアウトラップ後の1周目になんと2分06秒934という自身が記録したファステストラップをさらに更新する“最速男”っぷりを披露する。

　113周目には転倒がありながらも2番手キープのカワサキ8Hがピットに入り、熱い走りを披露したレイからレオン・ハスラムにライダーをチェンジする。レイはその後「自分のスリップダウンは良くなかった。チームには申し訳ないことをしてしまったけど、もう終わったことだ。ここから巻き返しを図りたい」と国際映像のインタビューで語った。

　レース4時間30分経過となる119周目、長谷川修大がライドするTeam de”LIGHTのドゥカティ・パニガーレV4Rから白煙が上がり2コーナーでストップしてしまう。オイル漏れも心配されたが、どうやらエンジン関連のトラブルではないようだ。なお、3時間46分時点でスロー走行をしていたBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMは、その後メカニカルトラブル発生によりリタイア届けを提出している。

　そしてトップを走行するTeam HRCはエース長島哲太のライディングによって133周目にレーススタートから5時間を迎え、その時点で2番手につけるKawasaki Racing Team Suzuka 8Hのハスラム以下をラップダウンする圧倒的な速さと安定感と披露したまま走行を続けていく。

■2022鈴鹿8時間耐久ロードレース　決勝5時間経過順位（編集部集計）