<p>鯵ケ沢の浸水被害445棟に/中里川は堤防決壊|環境|青森ニュース|Web東奥</p><p>鯵ケ沢の浸水被害445棟に/中里川は堤防決壊</p><p>停滞する前線の影響で、10日の青森県内は9日に引き続き断続的な降雨に見舞われた。県によると、中村川が氾濫した鯵ケ沢町では、建物浸水被害が445棟に拡大。深浦町では、町道の陥没や土砂崩れの影響で、松原と長慶平の2地区が孤立状態となっている。新たに5河川の氾濫が判明。このうち岩木川水系の中里川(中泊町)では堤防が決壊し、水田約60ヘクタールが浸水する被害が発生した。10日午後11時現在、人的被害は確認されていない。弘前市が岩木川流域に出していた緊急安全確保は、10日午前に避難指示へと引き下げ。岩木…</p><p>弘前市が岩木川流域に出していた緊急安全確保は、10日午前に避難指示へと引き下げ。岩木川の水位低下を確認したため、同日夕には避難指示を解除した。市内の土砂災害警戒区域に出している避難指示は継続。同市を含む津軽地方の11市町村が、引き続き避難指示を発令している。 建物被害は鯵ケ沢町のほか、深浦町で一部損壊3棟、床上や床下浸水が計10数棟発生。鶴田町でも36棟が床下浸水した。このほか青森市や弘前市、外ケ浜町など6市町で被害を確認。つがる市や中泊町も被害を調査している。 県によると、深浦町の孤立2集落にいる住民とは全員連絡が取れている状況で、人数などの詳しい状況は調査中。中泊町尾別地区でも一時81人が孤立状態となったが、解消された。 新たに氾濫が判明した河川は中里川のほか、五所川原市の相内川、中泊町の尾別川と宮野沢川、つがる市の山田川。決壊した中里川の堤防は、中泊町宮川地区の約30メートルの範囲で、人家への浸水被害はない。氾濫河川は計7河川に増えた。 農業関係では、津軽地方を中心に水稲やリンゴ、大豆、ソバ、野菜の農地で冠水や浸水被害が広く発生している。リンゴ園は、岩木川沿いにある園地以外でも土砂流入被害の報告があった。県農林水産部は「水が引いておらず、判明分はごくわずか。雨量から見て、相当の被害に上る」との見解を示した。 Google News Showcaseからアクセスされた方へ会員情報変更のお願い</p>