新型シエンタ登場間近!?　　情報錯綜の新型シエンタは8月下旬発表が濃厚だ

　2022年にフルモデルチェンジを予定するシエンタ。車両概要などは一部で情報が出てきたが、肝心の登場時期については、情報が錯綜している。

　そんな折、筆者の元へ新型シエンタの新しい発表予定が入ってきた。最新のシエンタ登場予定日と、車両概要をお伝えしていく

文／ジョー城ケ崎、写真／TOYOTA、ベストカー編集部

■8月2日から後ろ倒しされた発表予定

　新型シエンタの登場は、当初8月2日でほぼ決まっていたようだ。現行型の最終生産は6月17日で既に終了しており、新型の生産は7月25日から始まる予定になっていた。販売店本部への価格配信スケジュールや注文受付などの日程も、抜かりなく決定していたのである。

　しかし、発表直前になった6月下旬になって、生産開始の目途が立たない等の問題が判明。発表・発売の日程は後ろ倒しとなった。販売店などの関係各所にも、大急ぎで情報が伝えられている。

　7月中旬に販売店へ向けて流された情報によると、新型シエンタの発表・発売は「2022年8月23日（火）」となっている。スケジュールでは、生産開始、注文開始の日程は以前のまま（8月2日発表を前提にした情報の状態）だが、発表・発売の日付だけが上書きされた。

　現状では、この日付に照準を合わせ動き出しているようだが、営業スタッフ向け端末への価格・仕様反映の日程が未定のままであり、まだ流動性は残したままとなっている。

　通達から約1か月後の発表・発売予定なら、そのまま行けるだろう。大きな生産崩れ、情勢変化がなければ、8月23日にシエンタの門出を祝うことが出来そうだ（なお、ウェルキャブ車は1週間ほど生産が遅れてスタートする模様）。

　スケジュールを見ると、肝心の車両オーダー日が「未定」のままなのが非常に気がかりだ。

　販売店で話を聞くと、端末への反映とオーダー開始日は、新車の発表日と同時に、ほぼ決まっているのが通例だという。これまで未定のままの見切り発車は無かったというのだ。

　先日、ワールドプレミアが行われたクラウンに関しては、発表は行われたものの、メーカーへのオーダーは行えておらず、その開始時期も不明なままだ。クラウンのスケジュールにも、シエンタと同様にオーダー開始日は「未定」となっている。

　トヨタとしても大切な販売店に対し、2度にわたって具体的な車両発表スケジュールを出して、2度も無下にすることは慎重な企業体制からしても考えにくい。一方で、現在未定となっているオーダー開始や価格反映の日程が、ここ数週間で発表を受けるというのも難しいだろう。

　あくまで筆者の予想だが、対外的なシエンタの発表は8月23日、ただし発表のみで、発売ではないという形をとるのではないか。その後、生産の目途が立ったころを見計らって、オーダー開始とするという線が濃厚だ。

　クラウン同様に、注文書は作れるが発注は出来ない状態。つまり、注文してもクルマがいつ届くかは約束できない状態で、シエンタの販売がスタートすると思う。

　シエンタはトヨタ自動車東日本の大衡工場で生産されるクルマだ。7月21日現在では、8月の向上稼働停止予定に、大衡工場の文字は無い。トヨタ自動車東日本では岩手工場の稼働停止が予定されているだけで、シエンタの生産準備には、今のところ影響は無いものと考える。

　人気車種なだけに、早期の発表・販売を開始して欲しい。2022年4月に現行型の注文を締め切ってから早4か月、ユーザーをはじめ販売店も、シエンタの登場を待ちわびている。

　新型の車両情報を少しだけお伝えしておこう。

　ボディサイズは現行型の全長4.3m以下、全幅は5ナンバーサイズに収まる模様だ。エクステリアデザインは、特徴的だった現行型に比べて、少し落ち着きのあるものとなる。

　パワートレインにはヤリスやアクアと同様に3気筒の1.5リッターエンジンを搭載し、もちろんハイブリッドも用意した。ハイブリッドには待望の4WD（E-four）も登場する予定だ。

　シートは、現行型で好評だった2列5人乗りはそのまま継承、もちろん3列7人乗りとなるシエンタの定番「7」を意識させる仕様も残る。さらに、4WDでは、3列6人乗りを準備するようだ。

　ライバルフリードで人気がある2列目のキャプテンシート仕様は、これまでシエンタには用意されてこなかった。シエンタが採用するベンチシートの利点も多くあるが、キャプテンシートを望む声も多かったことから、今回4WD仕様に限定して、7人乗りの縛りを解除する。

　昨今の新車注文状況を見れば、シエンタも例に漏れず、あっという間に1年～1年半待ちという状態になってしまうだろう。まずは、発表と発売が同時に行われるのかが気になるところ。シエンタに関しては、発表前の予約販売は無いと見る。8月23日の発表で、新たな販売の動きが分かってくるはずだ。