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新型レクサス NX受注停止! 納期は2年以上!! 結果現行NXの中古は爆上がり状態のため初代が狙い目!

 日本のみならず世界各国でも人気となり、生産能力を大幅に上回る受注台数となり、レクサス LXに続いて、ミドルサイズSUVのNXも受注停止となったことがホームページで発表された。

 2021年10月に登場した2代目となるレクサス NXは、次世代LEXUSの礎となる走り、デザイン、先進技術を全面刷新したグローバルコアモデルである。また、日本市場においては、RXとともに多くの販売台数を記録し、ブランドの屋台骨を支えているモデルだ。

 レクサス初の2.5LエンジンのPHEVをはじめ、2.5Lエンジンのハイブリッド、2.4L直列4気筒ターボエンジンなど6種類のパワートレインを設定する意欲作となっている。

 新型レクサス LXとともに、現行NXの受注停止により、注目度が高まっているのが中古車の初代NX。ここでは、初代NXの歴史を振り返りつつ、最新の中古車事情を解説する。

文/萩原文博
写真/ベストカーweb編集部、トヨタ

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■レクサス NX受注停止で注目度が高まる初代NXの中古

新型レクサス LXとともに受注停止中のレクサス NX

 現在レクサスブランド最小のSUVはUXだが、2014年7月当時、初代NXはレクサス初のコンパクトSUVとして登場した。初代NXは“プレミアムアーバンスポーツギア”が開発コンセプト。ギアは「先端の技術で研ぎ澄まされた機能/性能を魅力的なデザインで表現したもの」と定義。

 プレミアムには、レクサスはエントリーSUVでも、お客様が憧れるような質感を持たせたいという想い。アーバンには、都市ユース、都会に似合う、という想い。スポーツには、アグレッシブな走りや、それを予感させるフォルムをもつクルマにしたいという想いが込められている。

 初代NXのグレード構成はデビュー当初、NX300hとNX200tの2種類。NX300hには最高出力152ps、最大トルク206Nmを発生する2.5L、直列4気筒ガソリンエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載。

 駆動方式は2WD(FF)と4WDを用意し、4WDはフロントモーターとは独立したモーターをリアに搭載し、後輪を駆動させるE-Fourと呼ばれる電気式4WDを採用。燃費性能はWLTCモードで15.8~17.8km/Lを実現している。

2014年7月、レクサス初のコンパクトSUVとして登場した初代レクサス NX

 一方のNX200tには最高出力238ps、最大トルク350Nmを発生する2L、直列4気筒ターボ+6速ATを搭載。2Lターボエンジンは、筒内直噴と吸気ポート噴射の2つのインジェクターを持ち、最適な燃焼効率を実現する先進技術「D-4ST」を採用している。

 駆動方式は2WD(FF)と4WDを用意し、4WDシステムはさまざまな走行状態に合わせて、前後100:0~50:50まで最適なトルク配分を行い、機敏で安定したコーナリングを実現するダイナミックトルクコントロールAWDを搭載。燃費性能はWLTCモード燃費で11.2~12.6km/Lを実現している。

 またNX300h、NX200tには装備や仕様が異なる標準車、Iパッケージ、Fスポーツ、バージョンLという4つの異なるモデルを用意。先進装備が充実したIパッケージ、走行性能に磨きを掛けたFスポーツ。そしてバージョンLは本革シートを採用したラグジュアリーモデルとなっている。

 初代NXは2017年9月にマイナーチェンジを実施。内外装の変更をはじめ、先進装備を充実させ快適性・利便性の向上を図っている。さらに予防安全パッケージ“レクサスセーフティシステム+”を採用し、安全運転支援を強化したのがポイントだ。

2017年9月にマイナーチェンジを受けた初代レクサス NX

 外観はフロントのバンパーを鋭く、低重心な造形とするとともに、スピンドルグリルにLX、RXとの共通性をもつレイヤー状のデザインを採用することによりLEXUS SUVとしての個性を表現。

 リアは、新意匠のコンビネーションランプを採用するなど、よりワイドで立体的な造形とし、タイヤの踏ん張りを強調。さらに、流れるように点灯するLEDシーケンシャルターンシグナルランプを採用し、先進性を表現している。

 インテリアではカラーヘッドアップディスプレイ(HUD)と一体化したメーターフードや、シンプルかつ機能的なスイッチ配置としたセンタークラスターなどで質感の高さと先進性を追求。

 さらにナビディスプレイは10.3インチに拡大したほか、タッチパッドを大型化した新型リモートタッチを採用し、ナビゲーションやオーディオの操作性を向上したのが特徴。

 快適性の向上として、パワーバックドアに、両手がふさがっている状態でもリアバンパーの下に足を出し入れすることで開閉が可能なハンズフリーパワーバックドアを新たに採用し、利便性を向上させるなど商品力を強化している。

 さらにFスポーツでは、サスペンションのチューニングで車体のロール特性や操舵に対する応答性を向上させたほか、アブソーバーを変更し、より快適な乗り心地を実現。

 同時にドライブモードセレクトにCustomモードを新たに設定している。そしてこのタイミングで2Lターボ搭載車のネーミングがNX200tからNX300へと変更された。

 2019年4月には一部改良を行い、予防安全パッケージ“レクサスセーフティ+”の各機能を進化させ、事故の防止や交通事故死傷者のさらなる低減と、ドライバーの負担軽減を追求している。

2019年4月一部改良を受けた初代レクサス NX

 搭載されている単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上によってプリクラッシュセーフティは昼間の自転車運転者や夜間の歩行者も検知可能となった。

 そのうえ高速道路走行中などに同一車線内中央を走行するようにハンドル操作を行うレーントレーシングアシストや道路標識をカメラで読み取り、ディスプレイなどに表示するロードサインアシストなど機能が充実。

 さらに、コーナリング中、アクセルを踏み込んだ際に発生しやすいアンダーステアを抑制するアクティブコーナリングアシスト[ACA]を全車に標準設定した。
2020年1月の一部改良では、NX 全車にパーキングサポートブレーキ(静止物)[PKSB]を標準装備し、予防安全装備をより充実させている。

 さらに、マルチメディアシステムがSmartDeviceLink、Apple CarPlayやAndroid Auto に対応。ユーザーのiPhoneやAndroidといったスマートフォンを10.3インチワイドディスプレイに連携することで、リモートタッチによる画面操作や音声操作が可能になるなど利便性が大きく向上させている。

■初代の中古を狙うならマイナーチェンジ後がオススメ

2017年9月のマイナーチェンジ後のモデルならば古さを感じず満足感が高い

 それでは、初代NXの最新の中古車事情を見てみよう。現在、初代NXの中古車は約650台流通していて、平均価格は約337.3万円。中古車の価格帯は約209万~約695万円だ。3カ月前の2022年4月時点では平均価格約360万円。

 中古車の流通台数は約900台だったので、流通台数は減少しているが、平均価格は値落ち傾向となっている。

 ちなみに受注停止となった、現行型NXの中古車は約17台流通していて、平均価格は約841.7万円。中古車の価格帯は約650万~約990万円と新車時価格を上回るプレミアム価格となっている。グレードでは350/350h Fスポーツが中心だ。

 初代NXの中古車に話を戻すと、グレード構成で最も多いのが200t/300のIパッケージで約108台。そして200t/300のFスポーツが約100台で続き、第3位にハイブリッド車の300hのIパッケージとFスポーツが約75台で並んでいる。

 Iパッケージは先進装備が充実したモデルで、上級モデルのRXやLXにはラインアップされていない。また車両本体価格が割安な2Lターボエンジン搭載車が多いというのもNXの特徴と言える。

 初代NXには何度も試乗する機会を得たが、当時セダンなどを含めてもしなやかで、フラットなNXの乗り味はベストオブレクサスだと感じる実力の高さだった。

 中古車の流通台数は圧倒的にマイナーチェンジ前が多いが、2017年9月のマイナーチェンジ後のモデルならば、新型が出た現在でも満足感は高い。探しやすさでは、流通台数の豊富な2Lターボ車が魅力だ。

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