<p>骨格美を仕込む、話題の前髪“カーテンバング”って?</p><p>どんな顔の形でも、どんな髪質でも似合う前髪とは。</p><p>セレブや女優の間で人気の前髪スタイル、カーテンバング。骨格を美しく際立たせながら、個性的なムードも醸し出す、注目のカーテンバングについて、モード界で活躍するヘア・アーティストたちが解き明かす!</p><p>の前髪を手がけたヘア・アーティストのマーク・タウンゼントは「どんな顔の形でも、どんな髪質でも似合うスタイルだ」と強調する。そして「前髪スタイルはインパクトがあるのと同じくらい、実は万能な髪型でもあるのだと信じてください」とも。 「前髪は、後ろの髪をアップにしたときに顔をエレガントに縁取るシンプルな方法であり、適当にまとめたゆるいヘアスタイルさえモードに昇華させます」と自身のヘアブランドやモード誌などで活躍中のヘア・アーティスト、ヴァーノン・フランソワは説明する。 そもそも、カーテンバングって何? カーテンバングとは、ドレープされたカーテンが窓を飾るように、その人の顔のトップ〜サイドへ縁取るようなファルムの前髪スタイルのこと。骨格を整え、目や頬骨などの顔のパーツを強調するために、パッツン前髪よりソフトに、そしてオーダーメイド的に解釈したものだ。「完璧なカーテンバングスは、顔周りに柔らかさとバランスを作り出します」とヴェラスケスは分析する。 「やや長めのレングスをセンターパートにし、頬骨の高さを強調するタイプや、眉毛のラインをフレーミングするものなど、バランスをとりながら、その人の骨格の美しさを引き出すことさえ可能なのです」 カーテンバングに必要なお手入れの時間は? カーテンバングが注目されるのにはそれなりの理由があるけれど、「思い切ってヘアチェンジする前に、前髪が自分のライフスタイルに合うかどうか考えてみてください」とフランソワはコメント。「髪が顔にかかることを不快に感じる人もいるし、毎日髪を後ろに流している方が実用的かもしれません」と彼は言います。けれど「毎朝、前髪のために10分かけることができれば完了です」と、タウンゼントは断言する。 カーテンバングのカットのコツとは。 基本のルールとして、前髪は必ずプロのヘアスタイリストにカットしてもらおう。プロに会う前に、自分の骨格に近い人のバングスを参考にリサーチを。例えば、ハチの部分が張っている人なら、前髪のフォルムでシェーディング効果を狙うなど、その人の骨格をきちんと見極めながらカットを進める必要がある。最初のカウンセリングは特に慎重に行うことをお忘れなく。 カーテンバングのスタイリングのヒント。 Photo: Getty Images ストレートやウェーブヘアの場合、濡れた状態から前髪を作ると効果的。タウンゼントは、メイソン・ピアソンやハリー・ジョシュの猪毛ブラシで髪をストレートにブローし、ロールブラシを縦に使い前髪を「フリック」して動きをつけるテクニックをおすすめしている。「これは60年代後半から70年代初頭の髪型を少し意識しつつ、現代っぽくアップデートしたムードを醸し出せる」と彼は語る。 また、ヴァラスケスは、中〜大サイズのロールブラシを使うのが好きだという。 「つむじから前方に向かって髪全体を乾かし、前髪のボリュームを出したら、その後サイドに向かって軽くブローする」のだそう。「一歩進んで、ボリューム感をキープするためには、一気にブローせず、少量ずつパーティングをとって。90年代のスーパーモデル、クラウディア・シファーを思い浮かべてみて。私は当時の彼女を思わせるカットラインとややドライっぽいテクスチャーが好きです。保湿系のスタイリング剤は少量でおさえ、あとはスプレーでラフな質感にアレンジして」 さらにフランソワは、カール感を強調したスタイリング術を伝授。「カーリーヘアの場合、前髪を自然乾燥させるのは簡単ですが、より強めにカール感を出すならば、湿った毛束を指に巻きつけたり、毛束をねじったりしながら、低温のディフューザーで乾かしてみて。少量のスタイリング剤をなじませれば、カールの質感がさらに際立ち、エッジィなムードが完成」とフランソワは語る。 カーテンバングのお手入れ方法。 カーテンバングをモードに保つには、2つのことが必要。まずひとつは2〜3週間おきを目安に定期的にヘアサロンに行き、カットラインを整えること。そしてもうひとつは質感を仕込むことだ。「最近のドライシャンプーはとても使いやすくなっていて、もう白い粉が残る心配はありません」と、タウンゼント。カーリーなバングスをつくるには、前髪を水または軽いスタイリングミストのスプレーでリセットしてから、スタイリング剤で質感を整えて。 骨格を美しくみせながら、モードで個性的な印象もプラスする、カーテンバングに今こそトライしてみない? Text: LAUREN VALENTI Adaptation: Yu Soga From:</p>