龍(りゅう)ヶ馬場(ばば) 一 水戦を得意とするも陸戦を苦手とする小早川勢は、三浦一人に追い散らされ、退却している。さすがに重たい疲れが三浦に押し寄せ、鎧(よろい)が厭(いと)わしい。汗だくの三浦は岨道(そばみち)にしゃがむと盾に顎を乗せ青竹を口にはこんで水を飲む。少しすると先程と別の軍勢が…
龍(りゅう)ヶ馬場(ばば) 一 水戦を得意とするも陸戦を苦手とする小早川勢は、三浦一人に追い散らされ、退却している。さすがに重たい疲れが三浦に押し寄せ、鎧(よろい)が厭(いと)わしい。汗だくの三浦は岨道(そばみち)にしゃがむと盾に顎を乗せ青竹を口にはこんで水を飲む。少しすると先程と別の軍勢が…