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<p>ウクライナ軍が黒海の島「奪還」、ロシア側も撤収認める…穀物輸送拠点オデーサの沖合</p><p>ウクライナ軍が黒海の島「奪還」、ロシア側も撤収認める…穀物輸送拠点オデーサの沖合 #国際</p><p>ロシアのプーチン大統領は6月30日未明、訪問先の中央アジア・トルクメニスタンで記者会見し、北欧スウェーデンとフィンランドの加盟を承認した北大西洋条約機構(NATO)が軍事施設を設置すれば「対抗措置を講じる」と警告した。</p><p>ロシアを「最も重大で直接的な脅威」と位置付けたNATOを「冷戦時代の遺物」として、繰り返し批判した。 露大統領府によると、プーチン氏は北欧2国について「(NATOに)入りたいなら入ればいい」と述べた一方、ウクライナについては「事情が全く異なる」と、旧ソ連構成国の加盟は認めないとの立場を強調した。NATOのウクライナ支援は「覇権を握ろうとする米欧の帝国主義的な野心のためだ」とも主張した。 長期化しているウクライナでの軍事作戦については「すべて計画通りに進んでいる」と述べた。国内世論を意識した発言とみられる。中部ポルタワ州クレメンチュクの商業施設へのミサイル攻撃については「露軍は民間施設を標的にしない」と主張。「ウクライナ軍は米欧から供与された武器を格納庫や商業施設などに隠している」とも強調した。 露軍が全域制圧を目指す東部ルハンスク州の州知事は29日、ウクライナが管理する最後の拠点リシチャンスクに住民約1万5000人が取り残されていると訴えた。タス通信によると、露軍側は29日、市の「約50%」を掌握したと主張した。30日には石油精製施設も支配したと発表している。 一方、ウクライナ軍は30日、露軍が占拠していた黒海西部のズミイヌイ(蛇)島を奪還したと発表した。露軍は穀物の海上輸送拠点である南部オデーサ沖に位置する同島を 要塞(ようさい) 化し、黒海を封鎖する露軍艦艇に向けた防空網の拠点としてきた。露軍艦艇による黒海封鎖やミサイル攻撃に影響する可能性がある。 露国防省も30日、部隊の撤収を認めた。黒海を封鎖しているとするウクライナや米欧からの批判に反論する思惑もあるとみられる。</p>