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<p>【米国市況】S&P500種、1-6月は歴史的な下げ-ドル135円台後半</p><p>【米国市況】S&P500種、1-6月は歴史的な下げ-ドル135円台後半</p><p>30日の米株式相場は下落。低調な個人消費の統計を受けてリセッション(景気後退)を巡る懸念が強まり、売りが進んだ。S&P500種株価指数は上半期の騰落率が1970年以来の最悪となった。ドル・円相場は下落し、135円台後半。</p><p>米国株は下落、リセッション懸念で売り強まる 米国債は急伸、10年債利回り一時3%割れ 円は対ドルで上昇、米株安で-135円台後半 NY原油は続落、バイデン大統領の7月サウジ訪問など意識 NY金先物は4日続落、月間では3カ月連続のマイナス S&P500種は前日比0.9%安の3785.38。1-6月では21%安と、1970年以来の大幅安。ダウ工業株30種平均は253.88ドル(0.8%)安の30775.43ドル。ナスダック総合指数は1.3%下落。 米国債市場では、10年債利回りが一時3%を割り込んだ。今月半ばには3.5%と約10年ぶり高水準を付けていた。ニューヨーク時間午後4時17分現在、同利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.02%。 5月の米個人消費支出(PCE)はインフレ調整後ベースで今年初の減少となり、前月も下方修正された。インフレ高進や米金融当局の利上げを背景に、景気の足取りが従来の想定よりも幾分か弱くなっていることが示唆された。 米個人消費支出、実質ベースでマイナス-景気足取りの弱さ映す (3) ミラー・タバクのチーフ市場ストラテジスト、マット・メイリー氏は「現時点で米国を襲っているスタグフレーションは、中期的に株式市場の環境を厳しいものにする」と指摘した。     外国為替市場ではドルが下落。米PCEの統計でインフレがピークを付けた可能性が示唆されたことなどから、ドル売りが優勢になった。ただ、ドル指数は四半期ベースでは2016年以来の大幅高。 円はドルに対して上昇し、135円台後半。米国株の下落が背景にある。東京時間から欧州時間にかけて円は伸び悩んでいたが、ニューヨーク時間に入ってからは上げ基調が続き、一時は135円55銭を付けた。 主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%低下。ニューヨーク時間午後4時18分現在、ドルは対円で0.6%安の1ドル=135円71銭。ユーロは対ドルで0.4%高の1ユーロ=1.0484ドル。 ニューヨーク原油先物相場は続落。月間ベースでは昨年11月以来の下落となった。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」はこの日、8月の生産を引き上げ、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で削減した供給分を完全に回復させることを承認。バイデン米大統領は7月に予定するサウジアラビア訪問の際、湾岸協力会議(GCC)に石油増産を要請すると 表明 した。 OPECプラス、8月も生産回復維持-今後の動きは協議持ち越し (1) オアンダのシニア市場アナリスト、エド・モヤ氏は「バイデン大統領がサウジ訪問を成功させる確率は上がっている。サウジだけでなく、OPECプラスの他の国々からの原油供給拡大を確保できるかもしれない」と指摘。また、広範なインフレ懸念も原油の需要見通しを圧迫していると述べた。     ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物8月限は、前日比4.02ドル(3.7%)安の1バレル=105.76ドルで終了した。ロンドンICEの北海ブレント8月限は1.45ドル下落し、114.81ドル。8月限はこの日が最終取引日だった。 ニューヨーク金先物相場は4営業日続落。月間では3カ月連続の下落となった。米欧の中央銀行当局者がインフレショックの長期化を警告する中、投資家は金利上昇とリセッション(景気後退)の両方を意識している。 米欧中銀首脳、低インフレ時代の戦略に決別の辞-物価圧力が敵に (1) ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.6%安の1オンス=1807.30ドルで終了。 原題:</p>