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雷雨の夜、雨上がりに堤防で星空を眺めた。放電のたびに彼方の雲が輝くのだが、その光も雷鳴もはるかに遠い。星空と積乱雲の同居する光景は、いかにも夏らしく感じられたのだが、それにも増して驚いたのは、すぐそばから響いたニホンジカのかん高く鋭い鳴き声の方。人の暮らしと野生動物との距離の近さ…