2020年8月、広島県福山市で車内を急速に冷やすため冷却スプレーを使用し、その直後に(車内に冷却ガスが充満していることに気づかず)ライターでタバコに火をつけたところ爆発、幸い運転手は軽傷ですんだが、フロントガラスが吹き飛び、ドアが外れるという事故がありました。真夏の車内は危険がたくさんあります。暑すぎる夏、カーライフにも注意点がたくさんあるのでご注意を。
文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部
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■うっかり置き忘れているものが意外にある
【アルコール消毒液】
2020年6月、福井市消防局とJAF福井支部が「夏場の車内にアルコール消毒液を長時間放置すると危険」と注意を呼びかけました。気化したアルコールが車内に充満して、そのままにしておくと運転中に静電気やライターの火に反応して爆発する恐れがあるため。もし置き忘れに気づいた場合は、充分に換気してから運転しましょう。
【スマホやノートPC】
AppleによるとiPhoneの動作適正温度は0° ~ 35℃。それを超えた環境で使用するとバッテリーを含めて動作不良を起こす可能性があるとのこと。夏場の車内は70℃を超えることがよくあるので、短時間でも危険です。最近「ナビはスマホで」な人も多いため余計ご注意を。「大事なものは肌身離さず」でよろしくお願いします(そう考えると車載カーナビの耐熱性能の鬼っぷりがよくわかる)。
【ペットボトル入りの飲料】
カップホルダーにペットボトルをさしたまま外出すると、そのペットボトルに太陽光があたり「収れん火災」(ペットボトル内の飲料がレンズの役割をはたして車内の可燃物に引火する)を起こす可能性があります。最近のクルマは直射日光があたる位置にカップホルダーを設置していないケースが多いようですが、後付けで付けている人は要注意。なお炭酸飲料入りのペットボトルはさらに危険です。温度上昇により爆発する可能性があり、車内が大変なことになります。
【制汗剤や虫よけなどのスプレー】
キャンプやバーベキューに向かう際に用意して、車内に置いたままにしているケース、ありませんか。LPガスが使われているスプレー缶は、高温になると爆発する恐れがあります。ライターももちろん危険で、普段タバコを吸わない人でも「キャンプ用で」というパターンがあるのでご注意を。こういうエラーを防ぐためにも、車内掃除は定期的に実施しましょう。
■当たり前のことながらあらためて注意を
【子供や高齢者、ペットの車内放置】
「短時間なら大丈夫か」、「エンジンをかけてエアコンを付けていればいいか」というような油断が大事件を起こします。JAFによると、2020年8月1日~8月31日の1ヶ月間、JAFが出動した「キー閉じこみ」の救援のうち子供やペットが車内に残されたままであったケースは全国で98件(子ども:75、ペット:23)あったとのこと。このうち緊急性が高いと判断し、通常の開錠作業ではなくドアガラスを割るなどしたケースが2件あったそうです。
現場での聞き取り調査によると、「子供に鍵を持たせていたらロックボタンを押してしまった」、「ペット(犬)が誤って運転席ドアのロックボタンを踏んでしまった」などの要因だったそう。くれぐれもご注意ください。
夏場の車内放置は数分でも危険です。読者諸兄も、たとえばスーパーの駐車場の車内に取り残されている子供や高齢者を見かけた場合は、すぐに警備員などに通報しましょう。
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