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発売予定のXiaomi 12S Ultraのメインカメラには、新型1インチセンサー「Sony IMX989」が搭載されます。これまで、Sony Xperia PRO-Iや他のスマートフォンで同様のサイズのセンサーが採用されてきました。しかし、IMX989は”スマートフォン用に開発された”新型センサーで、設計や開発費を含めてXiaomiが関与しているようです。

2022年上半期のスマートフォンTOP5にもXiaomi 12 Proが挙がっているので、同ブランドの”カメラファースト”な次期スマートフォンからも目が離せません。

過去には、Xperia PRO-Iが、当初は高機能なコンパクトカメラ「Sony RX100 VII」用に設計された1インチセンサーの派生モデルを採用しました。ただ、おそらく光学系のサイズと奥行きが制限されていたことが原因で、Xperia PRO-Iはセンサーの性能を完全に引き出してはいませんでした。

残念ながら、24MP全てではなく12MPしか使用していないなら、大型センサーを採用している意味がありません。

もちろん、効果的な12MPは素晴らしいピクセルサイズと全体的なセンサー機能を備えていますが、半導体の観点から見ると、多くのチップ領域(つまりそれにかかる費用)が無駄になります。

モバイル向けカメラセンサーのサイズが、過去数年間の急速な成長の後、ここ1年間は停滞しているのはそれが理由です。「ソフトウェアによる性能向上」を謳うマーケティング手法の一方で、多くの写真撮影性能はカメラハードウェアの向上によって改善されてきました。UbergizmoではCAMERA HWベンチマークで性能を測定しているのは、まさにそれが理由です。

ソフトウェアが必須では無いと言うわけではありませんが、各メーカーがカメラハードウェアをアップグレードし続けている明らかな理由は、ソフトウェアでは画質を大幅に向上させることしか出来ないからです。最高の画像処理技術を持っていると評判のGoogleでさえ、競争力を維持するためにPixel 6シリーズでカメラ周りの大規模なアップグレードをせざるを得ませんでした。

Xiaomiは、おそらく光学系の再設計によって、センサーの面全体を利用する方法を見つけたと言われていますが、より詳細な説明が必要です。これは単純な物理的制限であり、技術的な秘密を明かすこと無く簡単に説明出来るはずです。それまでは疑問が残りますが、おそらく本当だと思われます。

さて、Sony IMX989のどの辺りが”スマートフォン専用に開発された”のでしょうか?詳細な仕様が明らかにされなければ、それを説明するのは簡単ではありません。これは、モバイルデバイスに期待され、より大きなカメラでは普及していない機能、例えば最適化された焦点合成の読み出しタイミング等と関係がありそうです。

また、スマートフォンに収まるように最適化されているであろうチップのパッケージングと関係がある可能性もあります。カメラが好みに合っているなら、これらの細かい部分を気にする必要はありません。

これがどれほどの性能を発揮するかという話とは別ですが、センサーの対角線は16mmで、一部の専門家は「1インチではない」と当惑するかもしれません。人々は「1インチ」と呼んでいますが、本当は「1インチ型センサー」と呼ぶべきでしょう。

“1インチ”という用語は、ブラウン管(CRT)の放送時代に遡ります。当時、放送用カメラはブラウン管を使用しており、その直径は1インチというのが一般的でした。そして、内部にある受光部の直径が16mmだったのです。

しかし、業界は1インチセンサーという用語を今日まで使い続けてきました。より詳しい情報を知りたいという方は、Cinedでわかりやすく解説されていますが、これは全く新しいことではありません。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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