もっと詳しく

>「町長の反省のない振る舞いが決め手になった」。6月1日付で退職願を提出した町幹部は取材に悔しさをにじませた。退職した別の職員も「町長の態度で気持ちがついていかなくなった」と漏らした。相次ぐ退職の背景にあるのが、こうした松本一彦町長(56)への不信感だ。
>松本氏は町民生活課長だった20年2月、選挙人名簿を不正に複写し、自身が当選した同年の町長選の選挙運動で利用した。21年10月に報道でこの問題が発覚すると辞職し、12月の出直し選で再選した。だがその後も、複写された名簿には有権者の投票状況が分かる記載があったことなど、出直し選前には明らかになっていなかった新事実が判明。松本氏は町長として、自身を含む関係者の刑事告発を準備するという異例の事態となっている。