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世界70か国以上に感染が拡大し、日本でも先週2例目の感染が確認された「サル痘」。この感染症の広がりを、誰よりも不安に思う人たちを取材しました。
五十嵐隼人さん
「HIVのときのゲイ=病気みたいな風潮が、またおきるのではないかとやっぱり怖くて」
こう話すのは、ゲイであることを公表しパートナーとして生活する菅野さんと五十嵐さんです。長年、差別や偏見と向き合ってきましたが、近年は、LGBTQへの理解が徐々に広まっていることに、安堵感を覚えていたといいます。
ところが、サル痘に関する報道が出るようになったあと、衝撃的な書き込みを目にしました。
『サル痘が流行ってるからゲイは禁止にしよう』
『絶対にサル痘にはなりたくない。ゲイ認定されるとか屈辱の極み』
菅野貴文さん
「また誤解とか偏見が広まっていくと、(多様性が認められる)今のこの流れに水を差される恐れがある」
五十嵐隼人さん
「ヘイトクライムみたいに何か攻撃されるんじゃないかとか、ゲイ=病気っていうところですごい見られてしまうと、生活に支障をきたすんじゃないかと結構不安はあります」
現在、世界的な感染の広がりを見せる「サル痘」。アメリカでは先月末、ニューヨーク州知事が非常事態を宣言したほか、日本国内でも先週2人目の感染者が確認されました。
現在、感染者の多くが男性の同性愛者であるため、「ゲイの病気」という誤解と偏見が広がりつつあります。しかし、専門家はそうした偏見はむしろ感染を広める要因になりかねないと、警鐘を鳴らします。
岡山理科大学獣医学部微生物学 森川茂 教授
「(今回は)たまたまそういう人たちの間で感染が広まっているだけで、そういう人たちが感染しやすいという訳ではありません。誰でも感染するということになります。誤った情報が伝わることによって、そういう人たちが具合が悪くなっても医療機関を受診しないとか、患者がより出てくるリスクがありますので、差別とか偏見を無くすことが大事」
森川教授によると、サル痘は、▼患部に直接触れる、▼患者が使用した寝具へ触れる、▼対面で長時間、飛まつを浴びるなどした場合に感染する可能性があり、性別は一切関係ないといいます。
五十嵐隼人さん
「ゲイだから病気という認識を持つのではなくて、サル痘についてちゃんとした知識を一般の人とかにも持ってもらって、正しい知識で正しい怖がり方をして欲しいというのはすごい思います」
差別や偏見に反対することは、感染症を防ぐことにつながる。求められているのは正しい知識と冷静な判断です。
五十嵐隼人さん
「HIVのときのゲイ=病気みたいな風
引用元: ・【サル痘】「ゲイ=病気みたいな風潮が…」広がりつつあるサル痘めぐる誤解と偏見 専門家「差別とか偏見をなくすのが大事」 [nita★]
ネズミなどの齧歯類が宿主
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