もっと詳しく

 2022年F1第10戦イギリスGPのフリー走行1回目が行われ、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)がトップタイムをマークした。2番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)、3番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)となっている。アルファタウリの角田裕毅は9番手だった。悪天候のため、タイムを記録したのは10台のみとなっている。

 F1チームの大部分が、イギリスGPの舞台となるシルバーストン周辺に本拠地を構える。パーツ変更などの急な対応にも柔軟に対処できることもあって、この週末に大規模なアップデートを投入するチームが少なくない。今回はメルセデス、アルピーヌ、ウイリアムズが、フロアやエンジンカウルに大幅な変更を施してきた。

 初日金曜日は午前中から小雨が降ったり止んだりの天候。FP1開始直前には、降水確率は100%まで上がった。何より酷暑だった5月のスペイン、モナコのヨーロッパ緒戦に比べると、寒いほどの陽気だ。FP1の始まる現地時間午後1時の時点で、気温17度、路面温度26度というコンディション。タイヤの温まりにくいクルマには、厳しい条件といえる。

 そしてセッション開始のグリーンライトが点灯しようというタイミングで、シルバーストンはいきなりの降雨に見舞われた。路面はまたたく間にびしょ濡れとなるなか、ハミルトン、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、サインツが浅溝のインターミディエイトタイヤを装着して、チェック走行に出て行く。

 その後は一時雨足が強くなったものの、20分過ぎには雨は止み、路面は急速に乾いていった。この時点でトップは、1分42秒967のサインツ。しかしいうまでもなく、この状況では誰も本気でプッシュしておらず、タイムを出しているのは9人だけだ。

 終盤には再び雨が降り出したが、満員の観衆を喜ばせようとハミルトンだけがコースに出ていった。実際に走ってみると路面コンディションはそれほど悪くないようで、ハミルトンは終了6分前にソフトタイヤに交換。フェラーリの2台やボッタスもあとに続いた。しかしチェッカー1分前、ランス・ストロール(アストンマーティン)がターン7立ち上がりでコースオフ。グラベルにはまってしまい、赤旗中断。そのままセッション終了となった。

 FP1トップはボッタス、2番手ハミルトン、3番手サインツ、4番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)、5番手ミック・シューマッハー(ハース)、6番手周冠宇(アルファロメオ)、7番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、8番手ストロール、9番手角田、10番手セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)。11番手以下のドライバーは、ノータイムだった。