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本書はフランスの1968年5月学生騒動に端を発し、ドゴール政権を危機に陥れた「革命」をコンパクトにフォローし、その性格を精緻に検証した労作だ。実は「五月革命」という呼び方には議論がある。評者自身ドゴールの評伝を執筆した際に、「革命」という言葉を使うことにはためらいがあった。なぜならド…