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<p>露大統領、北方領土周辺を「重要地域」に 特区設置方針</p><p>露大統領、北方領土周辺を「重要地域」に 特区設置方針 ウクライナとの戦闘が続くなかで、「非友好国」の日本にも軍事的圧力をかけ続けるというメッセージだ。</p><p>ロシアのプーチン大統領は7月31日の演説で、不法占拠している北方領土の周辺海域を「国益にとって戦略的に重要な地域」の一つに挙げ、「あらゆる手段で防衛する」と述…</p><p>艦船を見るプーチン大統領(左)=31日、サンクトぺテルブルク(AP) ロシアのプーチン大統領は7月31日の演説で、不法占拠している北方領土の周辺海域を「国益にとって戦略的に重要な地域」の一つに挙げ、「あらゆる手段で防衛する」と述べた。ウクライナとの戦闘が続くなかで、「非友好国」の日本にも軍事的圧力をかけ続けるというメッセージだ。 プーチン氏は「クリール諸島(北方領土と千島列島)の諸海峡」という表現で、重要性を強調した。露軍はウクライナ侵攻後の3月と4月、北方領土で千人以上が参加する演習を実施し、軍事力を誇示した。 昨年10月には露副首相2人が択捉(えとろふ)島を訪れ、インフラ視察を行った。露高官の北方領土訪問は岸田政権下では初めて。ロシアは北方領土全域を対象とする経済特区を設置する方針を示しており、経済面からも不法占拠の既成事実化を強化する構えだ。 プーチン氏は演説でオホーツク海の重要性も指摘した。オホーツク海は米国への核攻撃を想定し、露戦略原潜が航行するロシアの安全保障の切り札だ。北方領土はそのオホーツク海と太平洋を分かつ地政学的に重要な位置にある。ウクライナをめぐる米露の対立は、日本の安全保障にも深く関わる問題だ。 特集・連載:</p>