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「痛みは、いつも新しい」――。事件や災害の被害者を取材すると、この言葉が頭に浮かぶ。作家、柳美里さんが自身の虐待体験を記した著書「ファミリー・シークレット」の中の心の傷に関する一文だ。月日を経ても心の傷は癒えず、痛みはどこまでも鮮烈だという趣意だ。 5月にあったフィリピン大統領選挙…