2023年にフルモデルチェンジを行うという噂が出ているトヨタアルファード。現行モデルは2015年の登場から7年が経過しているが、2021年の年間新車販売台数で9万5049台も販売し、第4位にランクインしている。
現在、アルファードの新車の納期は半導体不足によりナビゲーションやディスプレイオーディオの生産が追いつかず、ガソリン車、ハイブリッド車ともに6~9カ月となっている。
ここでは、大人気ミニバンのアルファードを購入するとしたら、新車と中古車どちらがいいのか、それぞれのメリットとデメリットについて考えてみる。
文、写真/萩原文博
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フルモデルチェンジ1年前にして早くもオーダーストップか
エントリーモデルの2.5X 8人乗り2WD車の新車価格が359万7000円という現行型アルファード。これほどの高額車が2021 年は約9万5000台も売れたというのだから驚きだ。
残価設定ローンをはじめ、購入の方法が多様化した時代だからこそ、これほどの高級車がこれだけ多く売れたとも言える。その理由はアルファードが人気車ゆえ、残価も高い。その結果、フルモデルチェンジ前のノア/ヴォクシーと月々の支払い額があまり変わらないにも関わらず、アルファードに乗れたということ。
つまり人気の高いクルマほど残価設定ローンなど利用するとお手軽に乗ることができるというメリットがあるのだ。こういった残価設定ローンは新車のみが対象であるケースが多いので、アルファードを新車で購入する最大のメリットはこういった残価設定ローンを利用できることが挙げられる。
さらに、アルファードを新車で購入するメリットは、自分の好みに合わせた仕様にできることだ。搭載するパワートレイン、グレード、ボディカラーそしてオプション装備も思い通りに選べる。
残価設定ローンが利用でき、月々の支払い額を抑えて乗れること。そして自分の好みどおりに仕立てられることが、アルファードを新車で購入するメリットと言える。
しかしその一方でデメリットは現状、納車までの期間が半年~9カ月となっており、年内納車は黄色信号が灯っていることだろう。現在所有しているクルマの車検期間が、納車までの期間以上あれば問題はないが、それより短いとなると、車検を通さなければならず、費用が発生してしまう。
一方、アルファードを中古車購入するメリットは、納車が早いということだろう。すでにクルマが出来上がっているので、1カ月もあれば納車される。しかし、すでに出来上がっているので、グレードやボディカラー、オプションの選択幅は限られる。
まぁ、人気の高いアルファードなので、人気グレードを中心に、人気のボディカラーやオプションを装着した中古車は大量に流通しているはずだ。それでは、現行型アルファードの流通している中古車のグレード構成を見てみよう。
2.5S Cパッケージなどの人気グレードは中古車で大量に流通
現行型アルファードの中古車は約2,122台流通していて、平均価格は約441.5万円。価格帯は約174万~約2,299万円となっている。1,000万円を超えるクルマは、4人乗りのロイヤルラウンジやレクサスLM仕様が中心だ。
現行型アルファードの中古車のグレード構成は、圧倒的に2.5S Cパッケージが多く、次いで、2.5S Aパッケージ系。そして、特別仕様車の2.5S タイプゴールドとなっている。
また2021~2022年式、走行距離500km以下という条件、いわゆる登録済未使用中古車で調べてみると、約260台ヒットした。
ここでも、2.5S Cパッケージが多くを占め、特別仕様車の2.5S タイプゴールドそして2.5Xと2.5Lガソリン車が占めている。
その一方で、イブリッドや3.5L車の流通はほとんど見られないので、こういったモデルを考えている人は新車という選択となる。
つまり2.5Lエンジン搭載車ならば、中古車でも流通台数が豊富にあり、半年も待たなくても手に入れることができるのだ。オプションのツインサンルーフやモデリスタのエアロパーツといった人気の装備を装着している中古車も多いので安心だ。
ただし、中古車を購入する場合ローンを利用すると、新車よりもローンの利率が高いことが多いので、総支払額が大きく変わってくる。この点には注意してもらいたい。
ベストカーwebでも掲載されているが、現行型アルファードは2023年のフルモデルチェンジに向けて、すでにオーダーストップとなっていて新車が手に入らない状況となっているという。
もう、新車が手に入らないとなると中古車しか選択肢がなくなるわけで、今後登録済未使用中古車の人気が高まる可能性もある。
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投稿 在庫逼迫!! 新車アルファードが買えなくなってきた今こそ考える、新車のいいところ中古のいいところ は 自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。