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Image:Tesla Welt Podcast/YouTube

テスラはドイツにおいて、充電ステーション「スーパーチャージャー」の一部に仮設プールの設置を始めた。充電の待ち時間に、顧客が退屈しないようにするための試みと考えられる。

Tesla Welt PodcastのYouTubeチャンネルが公開した動画を見る限り、プールとは言っても、パッと見はダンプカーの荷台をそのまま降ろして水を張っただけのように見えなくもない。ただ内部はきちんと水色に塗装されていて、涼やかな雰囲気。ビーチボールも申しわけ程度に用意されている。

EV充電中の暑熱対策として、プールの設置は良いアイデアかもしれないが、動画を見る限りでは監視員がいないように見えるので、溺れたりする人が出ないよう気をつけて欲しいところだ。

米Electrekによれば、プール利用は1グループ最大4人で、10分までの時間制限があるとのこと。あまりに短く思えるが、スーパーチャージャーの待ち時間は30分程度なので、着替えなどの時間を考えると、これぐらいが妥当なのかもしれない。なぜかオープンしている日時は、木曜から日曜の各日14時〜19時限定となっている。

なお、テスラはこのプールの設置と同日、別のスーパーチャージャー充電ステーションで、簡易なラウンジを設置する試みも行っている。こちらは日本の高速道路のパーキングエリアにある休憩所のような趣で、エアコンの効いた室内にスナック類の自販機や、Nintendo Switchで遊べるゲームルームがある。なぜかピザの自販機は外に設置されているが、これは待ち時間を車内で待つ人向けかもしれない。

これらプールやラウンジの設置は、試験的なものと思われる。テスラはEVの宿命ともいえる「出先での充電待ち時間の退屈さ」を払拭したいと考えており、最近のModel SやModel Xには、PlayStation 5に相当する高性能なゲーム機能を搭載している。そしてイーロン・マスクCEOは、大手PCゲーム配信プラットフォームSteamの統合に取り組んでいると、最近述べていた。

ちなみに、今回プールが設置されたスーパーチャージャーには、CCSと呼ばれる欧州で一般的な充電規格に対応した充電器も設置されており、テスラオーナー以外も充電に立ち寄れるとのこと。ただしプールを利用するにはテスラアプリで「充電中」と表示されることが条件になっている。