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Image:Castleski/Shutterstock.com

米バイデン大統領は1日(米現地時間)、文民に贈られる最高位勲章「大統領自由勲章」の2022年受賞者として、アップル共同創業者である故スティーブ・ジョブズ氏ら17人を選出したと発表した。

大統領自由勲章は、米国の国益や安全、または世界平和や文化などに大きな貢献を行った個人に贈られる賞である。ジョブズ氏については、世界のコミュニケーションのあり方を変えたことや「コンピュータ、音楽、映画、ワイヤレス業界を変革した」功績に対して授与されるとのことだ。

ジョブズ氏はアップルの共同創業者であり、CEOも務めたほか、ピクサー社のCEO、ウォルト・ディズニー社の役員に就任したことでも知られている。すい臓がんとの闘病の末、2011年10月5日に56歳の若さで逝去した。ジョブズ氏に後を託されたティム・クックCEOは当日、「アップルは明快なビジョンを抱く創造性に富んだ天才を失い、世界は素晴らしい人間を失った」と悼んでいた

死後に自由勲章を授与されることは稀だが、前例のないことではない。今年も、2008年に大統領選挙で候補となったジョン・マケイン氏(2018年逝去)と、米最大労組のトップだったリチャード・トラムカ氏(2021年逝去)が受章している。

バイデン大統領は、これら17人の米国人が「可能性の力を示し、勤勉、忍耐、信念という国の魂を体現している。彼らは大きな障害を乗り越えて芸術や科学の分野で素晴らしい成果を上げ、最も弱い立場にある人々のために人生を捧げ、勇気を持って行動し、地域社会や世界に変化をもたらし、次の世代に道を切り開いてきた」と称賛している。

授賞式は7月7日にホワイトハウスで行われる予定だが、ジョブズ氏の代理として誰が出席するかは発表されていない。米9to5Macは、ジョブズ氏の未亡人であるローレン・パウエル・ジョブズ氏だと推測している。