中国バイトダンスが今年5月、米USPTO(United States Patent and Trademark Office)に、「TIKTOK MUSIC」という商標を申請していたことを、Insiderが報じた。
商標は音楽のストリーミングやダウンロードが可能なサービス、Podcast、カラオケ機能、およびそれらを利用するアプリなどに使うことを想定している。なおバイトダンスは、商標「TIKTOK MUSIC」を、昨年11月にオーストラリアでも申請していた。
テックメディア The Vergeは、バイトダンスが2020年から、インドやブラジル、インドネシアで音楽ストリーミングアプリ「Resso」を展開していることを指摘している。
また昨年11月には、The Informationが、Ressoの月間ユーザー数が記事公開時点で4,000万人を超え、今後も増加する可能性が高いというレポートを公開していた。
まだ商標が出願された段階であり、「TIKTOK MUSIC」という名称が実際に使われるのかどうか、まったくわからない。このため、Ressoのブランドを変更するのか、それともTikTokアプリと統合するのかといった詳細を予測するのは時期尚早だ。
ただし今回の商標出願から、少なくともバイトダンスが音楽ストリーミングサービスに関心を示していることは明らかだ。SpotifyやApple Music、Amazon Music、YouTube Musicなど主要プレーヤーがしのぎを削る中、音楽ストリーミングサービスの顧客獲得競争は、さらに過熱する可能性がある。