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苫小牧発、仙台行きフェリー。吉田拓郎さんの歌「落陽」の一節だ。無味乾燥な語句がメロディーにのり旅情を誘う1行になった。詞は主人公が旅先の北海道で出会った老人を描く。ばくち好きで身を持ち崩し、現在フーテン暮らしの老人は主人公の乗った船を見送る。▼詞を書いた岡本おさみさんのエッセー集…