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その若者は、実家のある滋賀県大津市から国道1号をヒッチハイクで東京に向かっていた。1967年8月、記録的な暑さの続く夏のことだ。立命館大学で西洋哲学を学ぶ安土修三。髪を長く伸ばし、仲間から「ガリバー」と呼ばれていた。のちに、現代美術作家として世界で活躍するシュウゾウ・アヅチ・ガリバー(…