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なるほど、脂が乗った筆とはこういうものか。桜木紫乃さんの『孤蝶の城』(新潮社)に、そんなことを感じた。 今や数多いオネエタレントのパイオニア、カルーセル麻紀さんをモデルにし、しかし人生のアウトラインの肉付けはすべて作家の想像力で創りあげたという。幼少期から芸能界に足を踏み入れるま…