日本中、あるいは世界中どこへ行っても、クルマを運転する以上「いい加減に勘弁してくれー!!」と叫びたくなるアクシデントとの遭遇は避けられない。・・・とは知りつつも、できれば避けてとおりたいのが本音だと思う。
今回、日常生活においてクルマに乗っている時に遭遇しがちな「いい加減にやめてほしい思わずイラっとするNG運転5選」を紹介したい。誰もが1度は経験しているに違いない(イラッとさせてしまったことも含めて)
文/松村透
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■40歳を過ぎたらおじさん&おばさん確定?
博報堂生活総合研究所による、長期時系列調査「生活定点(2020年)」から導き出された結果を引用すると「男性は43.24歳でおじさん、女性は43.12歳でおばさん」として認定されるようだ。
つまり、どれほど若作りをしても、40歳を過ぎたらいい加減「おじさん&おばさん」という自覚が必要ということなのだろう(泣)。
しかし、例外もある。代表的な例を挙げると「私がオバさんになっても」を歌う森高千里は現在53歳。この曲は1995年に3月25日発売なので、25歳(26歳になる直前)の時の曲だ。
そして、絶賛公開中の映画「トップガン マーベリック」の主人公であるトム・クルーズは、7月3日で60歳になる。つまりこの記事が公開された今日が誕生日であり、還暦を迎えたのだ。
いずれも、当時を彷彿とさせるスタイルとルックスを維持している影で、人並み外れた努力を重ねてきたことは容易に想像がつく。一般人にはなかなか真似できることではないだろう。
■加齢に迎合するおじさん、抗うおじさん
繰り返しになるが、森高千里やトム・クルーズのように、たゆまぬ努力で加齢に抗い続けるにはかなり根気がいるように思う。
年は取りたくないと誰もが思うだろう。なかには年相応に更年期に悩んでいる人もいるはずだ。しかし、悲しいかな、加齢による変化(老化というべきか・・・)は誰しも避けてとおれない。
四十肩、五十肩はもちろんのこと、なかにはぎっくり腰を経験したことがある人もいるはずだ。筆者自身も経験があるが、ぎっくり腰の傷みは実体験がないと分からないだろう。何しろベッドからトイレに行くのが一苦労なのだから。
加えて、反射神経や動体視力、記憶力の低下なども避けてとおれない。会議中に固有名詞が思い浮かばず「あー、えーと、何だっけ??? ここまで出かかっているんだけど・・・」と頭を抱えたことがある人もいるだろう。
■いい加減にやめてほしい思わずイラっとするNG運転5選
加齢によるものなのか、それとも・・・? 日々、運転していてイラッとしない方が珍しいかもしれない。こればかりは「お互い様」だから、自分が相手をイラッとさせている可能性も充分にある。
筆者自身に対する戒めも込めて「いい加減にやめてほしい思わずイラっとするNG運転5選」を下記にまとめてみた。
●流れに乗れない(ペースカー状態)
ここは判断が難しいグレーゾーンではあるのだが、無数のクルマが路上を走っている以上、ある程度は流れに乗ることが必然的に求められるのはいうまでもない。
だがしかし! 意図的なのか運転が苦手なのか、一向に流れに乗れず、いつの間にかペースカー状態になっているケースがしばしばある。
なかでも特に困るのは、朝の出勤時間帯がこの「ペースカー」と同じだと悲劇としかいいようがない。
それならばと時間帯を5分ほどずらしてみるのだが、なぜかマーフィーの法則がこんな時(こんな時だからこそ?)にあてはまってしまう。謎だ。
●高速道路の追い越し車線を低速で走る(どかない)
大前提として、追い越し車線を走り続けることは通行帯違反にあたる。
具体的には「追い越しが終わり、元の車両通行帯に戻ることができるにもかかわらず、そのまま追越車線を走っているとキップを切られて」しまうので要注意(交通違反点数 1点、普通車の場合、反則金が6千円となる)だ。
上記を踏まえつつ、追い越し車線でありながら意地でも道を譲らないクルマがいるのも事実。ちなみに、追越し車線を走り続けるのも「車両通行帯違反(交通違反点数 1点、普通車の場合、反則金が6千円となる)」なのだ。
さらに付け加えると、勢いあまって左側から追い越したくなるかもしれないが、これも立派な違犯(交通違反点数 2点、普通車の場合、反則金が9千円となる)だ。
故意に車間を詰めすぎると「車間距離不保持」となり、場合によっては「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」と「免許取消し(欠格期間2年)」の処分が下される。
ならば、いったいどうすればいいんだと思うだろう。こんな時こそ気分転換を兼ねて最寄りのSAまたはPAで一息入れるのが得策かもしれない。
●発進直後にウインカーを出す(遅い&いきなり)
これ、意外に経験したことがある人も多いのではないだろうか。
信号待ちで停車中、発進直後にいきなり前のクルマがウインカーを出し、慌てることがある。おそらく当の本人は何の悪気もなく、習慣のひとつなのかもしれない。
しかし、航続のクルマは加速するつもりで運転している可能性が高く、うっかりよそ見をしていたら追突事故にもつながりかねない。
ちなみに、ウインカーを正しく使わないと合図不履行違反にあたる(交通違反点数 1点、普通車の場合、反則金が6千円となる)。交差点で右折/左折する時は30m手前からウインカーを点滅させることが法律で定められているのだ。
●やたらとブレーキを踏む
その多くは運転に慣れていないケースのようだが、走行中、やたらとブレーキを踏むクルマに遭遇することがある。
その一例として、それほど減速する必要のないカーブに差し掛かるたびにブレーキを踏むクルマの後ろについて困った、という経験があるかもしれない。
なかには居眠り運転をしている時に不用意にブレーキを踏むこともあるようだ。前方でふらふらと挙動が落ち着かないクルマがいたら距離をとるのが得策だろう(本来なら助けるべきなのかもしれないが、このご時世ではそれも難しい)。
●無灯火
2016年10月、国土交通省の保安基準の改正によってオートライトの装着義務化が発表され、2020年4月1日以降に発売されたニューモデルでは標準装備となった。
とはいえ、路上にはまだまだオートライトシステムを装備していないクルマが多い。そのため、夜間でも無灯火で走行するクルマをしばしば見掛ける。
市街地は夜でも外は明るいし、車内のメーターパネルの照明が煌々と点灯しているクルマも少なくない。外から見るとぎょっとするが、当のドライバーは気づいていないのだろう。
■まとめ:他人の運転にイラッとしている貴方も、誰かをイラッとさせているかも・・・
まるで説教爺のようになってしまったが「いい加減にやめてほしい思わずイラっとするNG運転」を5つ、挙げてみた。
実際、この5つの事例の多くに遭遇したことがあるはずだ。それも被害者として。もしかしたらイラッとして、その日一日モヤモヤ過ごしたことがあったかもしれない。
しかし、いつ自分が加害者になるとも限らない。さらに付け加えると、無意識のうちに加害者となっていることも充分に考えられる。
筆者自身への戒めを込めて思うのは「相手に過度な期待をしないこと」ではないかという結論にたどり着いた。
自分がこうしてほしいと思う行動を相手が取ってくれたら問題はないのだが、なかなかそうはいかないのが世の常だ。
その期待値が高いほど、イラッとする割合も増える。良い意味で「相手に期待しない」ことが処世術であり、少しでもイライラから解放される秘訣なのかもしれない。
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