もっと詳しく

一体どうすれば「まっとうな人生」を送れるのだろうか。たとえば、精神病院を抜け出し、ぼろ車で九州縦断の逃避行を繰り広げる20代の女と男の生き方は、到底「まっとう」とは言えまい。『逃亡くそたわけ』(平成17年)のこの2人の十数年後を描く続編が本書である。主人公の「あたし」と「なごやん」は…