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<p>【巨人】今季2度目のサヨナラ負けでついに貯金ゼロ…逆襲へ原監督「ペナントレースはこれから熱くなる」</p><p>今季2度目のサヨナラ負けでついに貯金ゼロ…逆襲へ原監督「ペナントレースはこれから熱くなる」 #巨人 #ジャイアンツ #読売ジャイアンツ</p><p>巨人が広島に今季2度目のサヨナラ負けで、最大11あった貯金がついにゼロになった。エース菅野が7回無失点と気迫の投球を見せるが、打線は12三振で無得点。9回に3番手・平内がマクブルームにサヨナラ2ラン</p><p>を浴び、3連敗となった。首位ヤクルトが勝って優勝マジック「53」が点灯し、ゲーム差は08年の大逆転V「メークレジェンド」の13を超える13・5差。3位・広島にも0・5ゲーム差に迫られたが、原監督は「ペナントレースはこれから熱くなる」と逆襲を誓った。 大きな弧を描いた白球は無情にも、右中間席最前列に飛び込んだ。両軍無得点で迎えた9回無死一塁。マクブルームを迎えた3番手・平内の1ボールからの2球目、147キロ直球が浮いた。2戦連発となる9号2ラン。サヨナラ負けを喫すると、背番号11は無念の表情でベンチに下がっていく。原監督は「もう一本というところでね。まぁ0点じゃいけないね」と今季5度目の0封負けを喫した打線を悔いた。7カード連続勝ち越しなしも決まった。 菅野―森下の息詰まる投手戦が続く中、終盤に連続したチャンスで決定打を欠いた。この日、増田陸に代わり、調子を上げてきた中田を6戦ぶりに「7番・一塁」でスタメン起用。吉川も6月8日の西武戦(ベルーナD)以来、約1か月ぶりに1番に据え、打線を組み替えて臨んだ。 6回1死、その吉川が右中間三塁打で絶好機を作る。続く丸が痛烈な投手返しのゴロを放ったが、森下の好守に阻まれ、ゴロなら本塁突入のサインでスタートを切っていた三塁走者・吉川が三本間でタッチアウトに。8回も2安打と四球で1死満塁としたが、丸が一ゴロ、ウォーカーも空振り三振に倒れた。9回も2死二塁と得点圏に走者を進めたが、増田陸が空振り三振。広島打線には8回まで三塁を踏ませていなかっただけに押し切ってしまいたかったが、毎回の12三振を喫した。 結果として平内が敗戦投手になったが、この悔しさを糧に何とかもう一段ステップしてほしい。9回はクリーンアップから始まるところを託された。「平内がベストだったということ。そこに延長戦(のこと)もあるわけだからね」と原監督。延長がある中で、ビジターチームは守護神・大勢は勝ち越してからの登板がセオリー。それに次ぐ投手として期待されている証拠だ。球の一つ一つの質は誰もが認める。ここで平内が成長することがチームの今季終盤、そしてその先につながっていく。 開幕から連勝スタートし、4月28日に最大11あった貯金が0となった。それでも指揮官は「どういう形であっても前を向いてプラスに考えないとね。ペナントレースはまだまだ長いし、これから熱くなるわけだから。悲観的に捉える必要はない、むしろしてはいけない」。指揮官の言うとおり、引きずってはいけない。ここでそれぞれが自らを鼓舞してもう一度、奮起して立ち上がってこそ今季の意味が増してくる。不屈の闘志が見たい。(西村 茂展)</p>