セバスチャン・ベッテルの今季限りでのF1引退のビッグニュースから幕を開けたハンガリーGPは、ジョージ・ラッセルがキャリア初のポールポジションを獲得し、話題をさらった。しかし、終わってみれば予選10番手に沈んだレッドブルF1マックス・フェルスタッペンが大逆転優勝でポイントリードをさらに拡大。サマーブレイク前の最後の1戦となったブダペストの週末をドライバーや関係者のSNSで振り返る。
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予選10番手から大逆転勝利を収めたレッドブルF1マックス・フェルスタッペン。これまでのキャリアで最も後方グリッドからの優勝となった。通算28勝目はジャッキー・スチュワートを抜きF1歴代8番目の優勝回数。ナイジェル・マンセルの31勝、フェルナンド・アロンソの32勝が今シーズン中の射程圏に入ってきた。
レース中360度スピンを喫しても何事もなかったかのように優勝。これではライバルたちはお手上げだ。
2週連続でまったく同じ顔触れが並んだ表彰台。目覚ましい活躍のメルセデスF1は素晴らしいが、その一方でフェラーリの不甲斐なさばかりが目立つ結果となった。
初ポールポジションから3位でフィニッシュしたジョージ・ラッセル。今季中の初優勝も決して夢ではなさそうだ。
予選では2番手&3番手を獲得。ライバルのレッドブル勢が予選で後方に沈んだにもかかわらず、チグハグな戦いで表彰台すら逃してしまったフェラーリF1。ハンガリーGPを終え、シャルル・ルクレールとフェルスタッペンのポイント差は80にまで広がった。
■2輪と4輪のワールドチャンピオンが海の上で豪華な競演
今季限りでF1から引退することを発表したセバスチャン・ベッテルの後任として、来季から複数年契約でアストンマーティンF1に加入することが決まったフェルナンド・アロンソ。ハンガリーGPの期間中に41歳の誕生日を迎えたばかりだが、少なくともこれで「43歳のF1ドライバー、アロンソ」が見られることが確定した。
サマーブレイク前にしっかりと5戦連続表彰台。ルイス・ハミルトンの底力はやっぱり恐ろしい。
私生活でも波に乗り絶好調。一緒にバカンスを満喫しているのは2021年のMotoGP世界チャンピオン、ファビオ・クアルタラロ。2輪と4輪のワールドチャンピオンが海の上で豪華な競演を果たしている。
そして、英国人のハミルトンがアメフトのルールを知っているかどうかは怪しいが、米国NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)デンバー・ブロンコスの共同オーナーに就任したそうだ。
— Lewis Hamilton (@LewisHamilton) August 2, 2022
アルファロメオF1のドライバーたちは、もうすっかりバカンス気分。
2本のタイヤを器用に運ぶハースF1のチームスタッフ。F1の世界は高いレベルの知力・体力が備わっていないと務まらない過酷な現場だ。
■F1からの暑中見舞い
マクラーレンF1のご招待で素敵な経験をしたファン。心の底から感激したファンの少年のこんな表情を見ると、「本当によかったね」と思う。
トップをひた走るレッドブル陣営を追うどころか、気が付けばシーズン序盤はあれだけ不調だったメルセデスF1がすぐ背後まで迫ってきた。ハンガリーでの大惨敗で宿題が山積みの夏になりそうだ。
Hungrier than ever. Back at Gestione Sportiva, determined to make the most of this week.#essereFerrari pic.twitter.com/xAxAWgGFQH
— Scuderia Ferrari (@ScuderiaFerrari) August 2, 2022
F1オフィシャルも気に入っている角田のフレーズ「トラフィックパラダイス」がイラストにもしっかり描かれている。しばしの休息を満喫し、およそ1カ月後に再開される後半戦。夏休みをいちばん有効に使えるのは誰だ!