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第1位は「きらり」なセンスが光るスタイリッシュSUV!? プロ厳選の日本で扱いやすい全長4400mm以下SUVトップ10!! 

 今人気のSUV。日本で乗りやすいサイズである「全長4400mm」以下のモデル全34台をランキングする。5人の自動車評論家が、それぞれ1位~10位まで決めポイントを加点。各氏・総合の結果をご紹介したい。

 自動車評論家はどのように1位から10位までを決めたのか? ご自身のクルマ選びの参考にもなれば幸いだ。

※本稿は2022年5月のものです。1〜10位のSUVにF1方式でポイントをつけ(1位 25P/2位 18P/3位 15P/4位 12P/5位 10P/6位 8P/7位 6P/8位 4P/9位 2P/10位 1P)、すべてのポイントを合計して総合トップ10を選出。
文/片岡英明、国沢光宏、松田秀士、鈴木直也、渡辺陽一郎、ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年6月26日号

【画像ギャラリー】「全長4400mm以下のSUV」世界選手権!!! 総合ランキング1位~10位をギャラリーでチェック!(20枚)画像ギャラリー


■まずは5氏が選んだ全長4400mm以下のSUV 総合ベスト10を発表!

【1位】ホンダヴェゼル(全長4330mm):86ポイント

1位に輝いたのはホンダ ヴェゼル!!! 今回の条件に当てはまる国内外の34台の中から1位となった

 個性的なスタイルで販売も好調なヴェゼルが5名から高評価を得て1位に!1.5Lエンジン+モーターのe:HEVは走りもよく、車内も広い。

●価格:227万9200〜329万8900円

【2位】トヨタヤリスクロス(全長4180mm):82ポイント

 コンパクトSUVの代名詞的存在。扱いやすさや実用性は折り紙付き。静粛性や経済性で選ぶなら、ハイブリッドがおすすめ。

価格:179万8000〜281万5000円

【3位】マツダCX-30(全長4395mm):74ポイント

 全長は長く見えるが4395mm。それでいて伸びやかに見える魂動デザインもあり3位。1.8Lディーゼルがあるのもいい。

価格:239万2500〜371万3600円

【4位】スズキジムニー/シエラ(全長3395mm):40ポイント

 このクルマにしかない領域のデザインと走破性能を持つ、唯一無二のオフローダー。若い世代にも人気。

価格:148万5000〜190万3000円(ジムニーの価格)

【5位】ダイハツロッキー/トヨタライズ(全長3995mm) 36ポイント

今回の全長4400mmの条件どころか、4000mmすらも切るコンパクトさを持ったダイハツロッキー/トヨタライズ

 全長4000mm切りの5ナンバーサイズ。その扱いやすさで人気だったが、eスマート・グレード追加で大人気となっているSUV。

価格:170万7000〜232万8000円(ライズの価格帯)

【6位】BMW X2(全長4375mm)27ポイント

 BMWのSUVのなかでも、チョップトップ風のスタイリングが個性的。ご存知かもしれないが、X1より全長は短く4375mm。直3、1.5Lターボと直4、2Lターボのパワートレーンだ。

価格:511万〜719万円

【7位】VW Tクロス(全長4115mm)22ポイント

 ポロベースのSUVゆえ全長は4mと少し。この取りまわしのよさで日本でも売れている。直3、1Lターボだが、意外なほど走る!

価格:292万5000〜357万4000円

【8位】JEEPレネゲード(全長4255mm)20ポイント

 ドイツ車以外では唯一のランクイン! キャラの濃いスタイルで人気。プラグインハイブリッドモデルもある。

価格:338万〜555万円

【9位】VW Tロック(全長4240mm)18ポイント

 7位のTクロスがポロならこちらはゴルフベース。2Lディーゼルもあるが、直4、1.5Lガソリンターボが推し。

価格:355万〜459万円

【10位】ホンダフィットクロスター(全長4090mm)17ポイント

なんとか10位入賞したのが意外にも(?)ホンダのフィットクロスター

 クロスオーバーSUVのクロスターが10位に! ちょっと意外か? 最低地上高は他グレードより高い160mm(FF)と本格派!?

価格:193万8200〜248万6000円

*   *   *

■評論家5名はどんな理由で選出した?

■片岡英明さん、ズバリ、ヴェゼルを1位に選んだ理由は?

●片岡英明が選んだ「全長4400mm以下のSUV 私のTOP10」
1位:ホンダ ヴェゼル
2位:マツダCX-30
3位:BMW X2
4位:VW Tクロス
5位:トヨタ ヤリスクロス
6位:ルノー キャプチャー
7位:ジープ レネゲード
8位:スズキ ジムニー/ジムニーシエラ
9位:ダイハツ ロッキー(ライズ)
10位:DS3クロスバック

 コンパクトクラスに属しているが、センタータンクを採用した優れたパッケージングによって上級クラスのSUVを凌ぐ広いキャビンと使い勝手のいいラゲッジルームを実現している。視界と見切りがよく、四隅を把握しやすいのも美点のひとつだ。

 ガソリンエンジン搭載車は鼻先が軽く、スポーティな味わいだ。ハイブリッドのe:HEVはEV感覚を手軽に味わうことができ、軽快感と快適性の妥協点が高い。トータル性能とお買い得感はライバルのひとつ上。これが1位の理由。

(TEXT/片岡英明)

■国沢光宏さん、輸入車のなかでレネゲードをトップ選出したワケは?

レネゲードは輸入車の中だとコスパが高く、デザインが素晴らしい。走り味はアメ車にも関わらずシャッキリしている

●国沢光宏が選んだ「全長4400mm以下のSUV 私のTOP10」
1位:トヨタ ヤリスクロス
2位:ホンダ ヴェゼル
3位:マツダ CX-30
4位:スズキ ジムニー
5位:ダイハツ ロッキー(ライズ)
6位:ジープ レネゲード
7位:BMW X2
8位:シトロエン C3エアクロスSUV
9位:レンジローバー イヴォーク
10位:ルノー キャプチャー

 輸入車のなかでは最もコストパフォーマンスが高く、しかもデザインが素晴らしいと思う。見た瞬間に買うことを決めちゃった人すら珍しくないとのこと(私もひとり知ってます)。

 ちなみにレネゲードのプラットフォームはフィアット500Xと共通で、クルマそのものからしてイタリア工場製。エンジンだって欧州開発となる。

 私が初めてレネゲードのハンドルを握ったのはハワイだったけれど、アメ車だと思って走り出したらシャッキリしていて、驚いた。このカテゴリーのなかだと面白い!

(TEXT/国沢光宏)

■松田秀士さん、CX-30を1位、フィットクロスターを3位に選んだワケは?

●松田秀士が選んだ「全長4400mm以下のSUV 私のTOP10」
1位:マツダ CX-30
2位:VW Tロック
3位:ホンダ フィットクロスター
4位:トヨタ ヤリスクロス
5位:日産 ノートオーテッククロスオーバー
6位:スズキ エスクード
7位:BMW X2
8位:ジープ レネゲード
9位:レンジローバー イヴォーク
10位:ダイハツ ロッキー(ライズ)

 SUVはあの顔つき、必然的に空気抵抗も大きく燃費も悪い。この原油高の折、経済性も大きく加味した。

 CX-30にはディーゼルモデルがラインナップされていること、さらにデザインがよくオンロードの走りもしっかりとし、インテリアも質感が高い。またマツダ3に比べて室内スペースがあることも1位の理由。

 フィットクロススターも経済性を考え、燃費のよさ。さらに4WDにはビスカスカップリングのセンターデフをe:HEVのモーターで制御。このコントロールが素晴らしい。

(TEXT/松田秀士)

■渡辺陽一郎さん、ジムニーが2位、ロッキーが3位の理由は?

●渡辺陽一郎が選んだ「全長4400mm以下のSUV 私のTOP10」
1位:ホンダ ヴェゼル
2位:スズキ ジムニー/ジムニーシエラ
3位:ダイハツ ロッキー(ライズ)
4位:スズキ ハスラー
5位:トヨタ ヤリスクロス
6位:スズキ クロスビー
7位:レンジローバー イヴォーク
8位:ミニ クロスオーバー
9位:ホンダ フィットクロスター
10位:マツダ CX-30

 ジムニーはシエラを海外で売るものの、国内指向が強いモデル。悪路の走破力は国内で購入可能なSUVでは最も優れている。道幅が狭く、曲がりくねったデコボコの激しい林道でも抜群の機動力を発揮。これが2位の理由です。

 3位選出のロッキー/ライズ。5ナンバーサイズに収まるボディで、混雑した街中でも運転しやすいのがいい。

 前輪駆動をベースにしたシティ派SUVだが、フロントマスクは野性的な雰囲気で日本人の好みに合うと思う。

 しかも、ハイブリッドモデルは、Z同士の比較で価格差を約29万円に抑えて、買い得度も強い。やはり3位ですね。

(TEXT/渡辺陽一郎)

■鈴木直也さん、選出トップ3とトータルのトップ3車が同じ。どう感じますか?

●鈴木直也が選んだ「全長4400mm以下のSUV 私のTOP10」
1位:トヨタ ヤリスクロス
2位:ホンダ ヴェゼル
3位:マツダ CX-30
4位:シトロエン C4/E-C4
5位:VW Tクロス
6位:ダイハツ ロッキー(ライズ)
7位:スズキ ジムニー/ジムニーシエラ
8位:日産 キックス
9位:ジープ レネゲード
10位:ルノー キャプチャー

 ぼくのトップ3は上からヤリスクロス、ヴェゼル、CX-30の順。なので3車が被っていますね。ぼくの選択基準は基本的に実用性とコスパ。

 単純にいいクルマというだけではなく、みんなが無理なく買えて実用性の高いクルマが望ましい、そう考えている。他の4名の選出者の方も同じように考えたから、たぶん上位の結果が被ったんでしょう。

 まぁ、クルマの趣味性という点では例えばジムニーとか輸入車が面白いんだけど、そういう「好きだから買うクルマ」については、ぼくらがアドバイスするのはヤボってことだね。

(TEXT/鈴木直也)

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