旭化成が世界シェア2位のリチウムイオン2次電池(LiB)用セパレーター(絶縁膜)の海外展開に乗り出した。中国での再生可能エネルギー向け電力貯蔵システム(ESS)の需要拡大を捉えるため、同業最大手・上海エナジーと「乾式膜」の合弁工場を2022年中に稼働させる。電気自動車(EV)が普及期に入る中、今後の焦点は欧米での「湿式膜」の新工場建設だ。セパレーター事業統括の松山博圭上席執行役員に戦略を聞く。
□…セパレーターを取り巻く環境認識について。
「顧客とのやり取りや世界各地の事業拠点で得た情報から、自動車のEV化や再エネの普及は中長期的なトレンドとして間違いないと実感する。EV化は欧州や中国が先行していたが、米国やインド、日本なども動き出している。自動車や再エネは産業政策やエネルギー安全保障の観点からも重要で、各国・地域で関連産業を囲い込む動きが強まるだろう」
<用途に合った性能>
□…セパレーター事業のスタンスを伺えますか。続きは本紙で
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