過去に大きな失敗をやらかした“しくじり先生”たちが自らのしくじった経験をさらけ出し、人生の教訓を伝授してくれる反面教師バラエティ『しくじり先生 俺みたいになるな!!』。
7月29日(金)の放送では、ABEMAで“神回”と大バズリしたお笑い研究部の最新作「ハマカーンの今後を考える!」が地上波特別版となって登場。
芸歴23年、『THE MANZAI 2012』優勝のベテラン漫才コンビ・ハマカーン(浜谷健司、神田伸一郎)をゲストに迎え、モデル・神田うのの実弟でもあるツッコミ担当・神田伸一郎が抱える“深刻な闇”について研究した。
◆「バラエティに出たくない」ハマカーン・神田が抱える心の闇
授業冒頭、「地上波バラエティ出演が激減し、ヒマカーン状態」だと打ち明けたハマカーンの2人。続けて浜谷は、相方・神田に関してある悩みを抱えていると告白。
番組に出演するにあたり行われたスタッフとの打ち合わせ中、神田から衝撃のひと言が飛び出したという。それは、「もう芸人を辞めようと思っている」という言葉。
生徒たちが驚くなか、神田は突然「オレはこの教科書に腹が立っている」と言い出し、「(打ち合わせでは)今、仕事がなくなってるんで、ゼロになったら辞めるしかないですって言ったんです。それが“芸人を辞めようと思っている”に変換される。これが作家の仕事なんだな、と。こういう大げさな文言だけが歩き出すから嫌なんです!」と、開始早々スタッフにかみつく神田に生徒たちは爆笑する。
神田はさらに、「1カ月前にマネージャーと相方に、『バラエティは無理。みんながワーッとなってるところに入っていく能力が私にはない』って言いきったのに、今日バラエティに引っ張り出されて…」と不満爆発。
生徒たちは「芸人だからそりゃそうよ!」「仕事なんですから!」と即座にツッコミを入れるが、そんな盛り上がりにも神田は「ああ、もうバラエティ、バラエティ」と顔をしかめ、教室は爆笑の渦となる。
◆“占い師にガチギレ事件”
実は、10年間バラエティで手ごたえを感じず、あきらめの境地に達したという神田。
自分にはタレントとして価値がないと思っているとも明かし、「みなさん、ネタもやらずにイスに座って、今、どんな気持ちで仕事してんの?」とケンカを売るような発言ばかり。
後半ではそんな神田にも“ハネる”要素があるのではないかという視点から、神田の人となりを研究していくことに。
浜谷はまず、“イジられるとすぐブチギレる”という特徴を挙げ、“毒舌占い師にガチギレ事件”を振り返る。
これは、あるイベントで毒舌が持ち味の占い師に占い結果を告げられた神田が「人の悪口で飯食ってんじゃねぇよ!」とガチギレした伝説の事件で、神田はここでも問題発言を連発。
さらに浜谷は、神田の特徴としてもうひとつ、“後を引きずる”という特徴も挙げる。毒舌占い師ガチギレ事件のあと、神田はなかなかイライラがおさまらなかったらしく、当日ばかりか翌日、翌々日にも怒りのツイートを発していたのだ。
神田は「これをあらためて出すのは、悪意のあるイジリ」とまたしてもスタッフに毒を吐き、生徒たちに「おもしろいじゃないですか!」となだめられていた。
◆ハマカーン・神田こそ、今のバラエティ界が欲する人材?
そしてクライマックス、神田の本音を聞きながら、今後ハマカーンはどう歩んでいけばいいのか考えていくことに。
神田は、「みなさんもお笑いはじめたてのときは自信あったでしょ? でもいざ(お笑いを)はじめたら周りがおもしろい人ばっかりで(心が)折れたんです。辞めようかなって時期に『THE MANZAI』で優勝できて、1回自信復活して、ここ10年でまた折れた。2回折れてるんで、もうダメだと思った」と素直な胸の内を吐露。
これにはアルコ&ピース・平子祐希が「自分も描いていた未来と正反対で飯食ってる。僕は7回くらい折られてる」と真摯にエールを送り、平成ノブシコブシ・吉村崇も「自分が思っている以上にバラエティは遠くない。数ミリ動くだけで、バラエティのど真ん中にいける!」と、神田のポテンシャルに太鼓判を押す。
オードリー・若林正恭も「今、テレビ界ってカンちゃん(神田)みたいな人がいちばんほしいよ」と、ありのままの神田こそバラエティ界が欲している人材だと断言。「今回、スタッフもいいもの撮れてるってみんな思ってるよ」と畳みかけると、神田は「…ほんと?」と、はにかみながら絞り出すようにポツリ。
芸人として揺れ動く心情を垣間見せた神田に、女子生徒からは「かわいい!」という声が上がったばかりか、毒舌で返ってくると思っていた若林が盛大にズッコケて教室は騒然となっていた。