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<p>40時間続いたKDDI通信障害、ようやく復旧…過去最大級の3915万回線影響か</p><p>40時間続いたKDDI通信障害、ようやく復旧…過去最大級の3915万回線影響か #経済</p><p>KDDIは3日、2日未明に全国で発生した携帯電話の通話やデータ通信が利用しにくくなる障害の影響が、最大3915万回線になると発表した。復旧作業は3日午後5時半ごろに終えたが、発生から40時間を要する異例の事態となった。</p><p>総務省は電気通信事業法上の「重大な事故」に当たると認識しており、同社からの報告を踏まえて行政指導を検討する。 KDDIは3日午前、東京都内で障害発生後初となる記者会見を開いた。高橋誠社長は「社会インフラを支え、安定したサービスを提供する立場の通信事業者として、深く反省している」と陳謝した。 KDDIによると、障害は2日午前1時35分に発生。設備の定期的な交換作業で不具合が生じ、音声通話の交換機に通信の異常な混雑が起きた。交換機の処理負担を減らすため通信量を絞ったことで、通話やデータ通信がつながりにくい状況になったという。復旧作業終了後も通信量を絞って検証作業を行っており、最終的な復旧宣言はしていない。 「au」、割安プラン「povo(ポヴォ)」、「UQモバイル」など個人や法人の携帯電話回線のほか、あらゆるモノをインターネットにつなげる企業のIoT機器向けサービスなどに広く影響が出た。KDDIは個人や法人の利用者への補償を検討するという。 金子総務相は3日に臨時の記者会見を開き、KDDIの通信障害について「重大な事故に該当すると認識している」とし、「関係法令に基づきしかるべき対応をとっていきたい」と述べた。 電気通信事業法などは、利用者3万人以上が消防や警察への緊急通報を1時間以上できなくなった場合などを「重大な事故」と位置づけている。携帯大手の重大な事故としては、ソフトバンクで2018年に起きた通信障害(約3060万回線に影響)を上回り、過去最大級となる可能性がある。</p>