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<p>長距離ミサイルで侵攻抑止 防衛省概算要求の骨子案判明</p><p>長距離ミサイルで侵攻抑止 防衛省概算要求の骨子案判明 政府は厳しさを増す安全保障環境に対応するため、防衛力の抜本的強化を進めており、8月末までに防衛費の概算要求をまとめる。</p><p>政府が検討している令和5年度当初予算の概算要求について、敵の射程圏外から長距離で攻撃できる「スタンド・オフ防衛能力」の早期装備化や運用能力向上を中心とする骨子…</p><p>政府が検討している令和5年度当初予算の概算要求について、敵の射程圏外から長距離で攻撃できる「スタンド・オフ防衛能力」の早期装備化や運用能力向上を中心とする骨子案が3日、判明した。複数の関係者が明らかにした。政府は厳しさを増す安全保障環境に対応するため、防衛力の抜本的強化を進めており、8月末までに防衛費の概算要求をまとめる。 政府は現在、島嶼(とうしょ)防衛を想定したスタンド・オフ防衛能力として「12式地対艦誘導弾」の改良などによる飛距離の延伸や発射主体の多様化を図っている。政府は年末までに進める国家安全保障戦略など戦略3文書の改定で、相手の拠点を攻撃できることで日本への攻撃を躊躇させる「反撃能力」の保有を検討しており、反撃能力への活用も視野にスタンド・オフ防衛能力を概算要求の目玉とする。 政府は防衛力強化の考え方として、①侵攻抑止のため、スタンド・オフ防衛能力やミサイル防衛などを強化②侵攻されても優勢確保のため、無人機や宇宙、サイバーなど新領域を交えた領域横断作戦能力の強化③粘り強く活動するための機動展開能力や、弾薬確保など戦闘の継続に必要な施策④防衛産業、技術・人的基盤などの要素も重視する-の4項目を挙げる。 概算要求では従来施策の延長上にあるものは、前年度の要求額を上回る5・5兆円規模をめどに調整。新規施策は要求時点で金額を示さない「事項要求」の形で盛り込み、年末までに3文書改定とともに検討する。</p>