<p>大河一問一答 源頼朝演じた大泉洋、三谷幸喜氏に「こんな役をいただいて感謝しかない」 – ライブドアニュース</p><p>【コメント発表】源頼朝演じた大泉洋、三谷幸喜氏に「こんな役をいただいて感謝しかない」 大泉「三谷さんからメールが来て『案の定、日本中を敵に回しましたね』ってひとこと目に書いてあって、最後に『でも僕は大好きです』って書いてあった(笑)」</p><p>NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・0)の第26回が放送された3日、ついに死を迎えた源頼朝を演じて物語の前半を盛り上げた俳優、大泉洋(49)が、同局広報部を通じてコメントを発表した。非情で女</p><p>好きの頼朝役がピタリとハマった大泉。脚本を担当する公私ともに親しい三谷幸喜氏(60)にユーモアをまじえて感謝した。 -―今作に出演して、改めて三谷作品の面白さをどこに感じますか 大泉「毎回すばらしいんですけど、三谷さんの円熟期の集大成のような大河ドラマという気がします。海外のドラマなんかを見てると本当に面白いし、すごく重厚なものが多くて、どうしても比べてしまう。でも、今回の『鎌倉殿の13人』って『日本にもこんなにすごいドラマがあるんだ!』って自慢したくなる。単純な面白さ、笑いの要素もあるんだけど、笑いから〝どシリアス〟への振り幅がすごい。(非情な頼朝を演じて)三谷さんからメールが来て『案の定、日本中を敵に回しましたね』ってひとこと目に書いてあって、最後に『でも僕は大好きです』って書いてあった(笑)」 ―-愛がありますね 大泉「三谷さんの歪んだ愛が私をいつも襲ってます(笑)」 ―-そんな頼朝ですが、完全な悪ではない部分がある。演じる上で「これだけは忘れずにいよう」と心がけたことは 大泉「どこか孤独な人というか、ちょっと生い立ちが不幸だったなと思いますね。子供の頃に家族を殺されて伊豆に流されてしまい、人をなかなか信用できないところがある。あの時代は兄弟や親を排除するというのが実は多い。今回はそこが見事に描かれてるから、頼朝はどうしても嫌われちゃうんだけど『そんなのみんなそうじゃないか!』と私は思ったりもした(笑)」 ―-その孤独な頼朝が、義時についてはどうして信頼に値すると思っていたんでしょうか 大泉「頼朝は直感的な判断で人を見ていたと思うんですよね。義時についてはもう会った途端から好きというか。小栗(旬)くんが演じている義時という人は、まじめだし、野心がない。そういうところを見ていたんじゃないですかね。結局、義時は頼朝についていって、頼朝をずっと見てどんどん変わっていってしまうわけですよね。そこもまた『大泉のせい』って言われちゃんだろうな(笑)」 ―-頼朝から見ても、義時は「自分に似てきたな」と思うことはあったのでしょうか 大泉「顕著になるのは頼朝が亡くなってからだとは思います。『鎌倉殿の13人』は頼朝が死んだこれからが大事な話。(嫡男)頼家の時代になってからが本番になる。だから当初、小栗くんとはLINEでよく『早く大泉死んでくれないと困る』とか『三谷さん頼朝を描きすぎた』とか言ってたんだけど、最近、僕が死んでからは『いやぁ、頼朝さんは死ぬのが早すぎた』って手のひらを返された(笑)。頼朝がやってた厳しい決断を、今度は自分で下してるんだろうなと想像しています」 -―頼朝から見た頼家のかわいさはどんなところ 大泉「頼家とのシーンは少なかったんだけど、『金子大地が演じているんだからかわいい』としか言いようがないんじゃないかな(笑)。同じ北海道出身ですし。頼家は巻狩りで獲物がとれなくてね。こっちが用意した動かない鹿ですら当たらないんだけど、それでも『いつか必ず自分で獲れるようになる』っていうところとかね。甘やかしちゃったんだろうなと思いますね」 ―-第25回では頼家も妻と子がいながら別の女性を妻にしようとするシーンがありました 大泉「女好きは思いっきり継いでますよね。それを『女好きは我が嫡男の証(あかし)だ』なんて、あれはバカなシーンでしたね。『頼もしいぞ』とか言ってバカだな(笑)。なぜ三谷さんはここまで頼朝をダメに描くんだろう。厳しい決断を政治家として下していくのはいい。だけど本当に幸せそうな八重に向かって昔の話をさんざんする、あのシーン(第21回)は大変でした(笑)。こんなところまで(器の)小ささを表現するのかと」 -―頼朝が死に向かっていくあたりの台本を見た感想は 大泉「面白いと思いました。権力の頂点に上り詰めた人がどんどんダメになっていく。自分の犯してきた罪とは言いたくないけど、たくさんの人を排除してきた男が、亡霊に苦しめられていくというか…」 -―これまで主要人物が亡くなると「○○ロス」とSNSが沸いてきましたが、頼朝の死はどう受け入れられると思いますか 大泉「好きに受け取ってほしいです(笑)。あまりにも頼朝はひどく描かれてますからね。でも、こんな役をいただいて三谷さんには感謝しかないです」</p>