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<p>ペロシ氏を熱烈歓迎した台湾、対中関係への影響は – BBCニュース</p><p>BBCニュース – ペロシ氏を熱烈歓迎した台湾、対中関係への影響は</p><p>アメリカのペロシ下院議長の訪問を、台湾は大歓迎した。しかしこれが、米中危機へとつながるかもしれない。</p><p>アメリカは1979年、ジミー・カーター大統領が中華人民共和国を承認し、台北の「もう一つの」中国政府の承認を取りやめることで合意した。 北京の中国政府にとっては、これで一件落着のはずだった。しかしアメリカは、台湾を完全にはあきらめなかった。台湾が軍事独裁から民主主義へと変化を遂げると、この「勇気ある小さな民主主義」を中国の脅威から守るべきだという意識は、アメリカで高まる一方となった。 中国が、ペロシ氏の訪台への怒りを言葉だけでは発散し切れないであろうことは、今やいっそう明らかになっている。 台湾周辺で4日から4日間、大規模な進入禁止区域を6カ所設けるという中国の発表は、不吉さを感じさせるものだ。中国は1996年の「台湾海峡危機」でも同じことをした。だが、当時の進入禁止区域はすべて、台湾が領海とする海域からかなり離れていた。 今回は、6つの禁止区域のうち3つが、台湾の主張する領海(沿岸から12海里)を侵すものだ。これは前代未聞だ。台湾の国防部(国防省)はすでに、この動きを国連条約の違反だとし、台湾に対する空と海の封鎖に等しいと主張している。 もし中国が、これらの地域に船や航空機を進入させれば、台湾が主張する領海・領空の侵害に相当する。台湾は、自らの海域を守らなければならないと感じるかもしれず、緊張が一段と高まる。 米海軍はこの事態を注視している。すでに空母ロナルド・レーガンが、近くのフィリピン海を航行している。 ペロシ氏は台湾を去り、韓国や日本へと向かった。しかし今回の台湾訪問の影響は、もうしばらく続きそうだ。それは、大規模な米中危機に発展する可能性もある。 (英語記事</p>