「ポスト」をめぐる内幕
小倉 健一, 週刊現代プロフィール
集中治療室に運ばれた
森喜朗元首相といえば、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の前会長で、清和会(派)の元会長だ。
晋三元首相が凶弾に倒れた2日後の7月10日夜、血まみれになって倒れ、集中治療室へ運ばれたことがわかった。一体、何が起きたのだろうかーー。
まず、森元首相の党内におけるポジションを確認しておきたい。森元首相は’01年の首相退任後、小泉純一郎氏、晋三氏、そして福田康夫氏など自派閥の政治家が次々と首相に就任したことで、彼らの後ろ盾となっていた。派は、現在、97人の国会議員を擁する自民党最大派閥。元首相亡き後、森元首相は実質的な最高権力者であり、言うなれば「派のドン」だ。
自民党において、最大派閥の動向は、常に政局を左右している。岸田文雄首相が、元首相の突き上げる政策に振り回されていたことは記憶に新しい。
政界において派の次の会長になることは、有力な首相候補になるということであり、森元首相の後ろ盾が必要であるということでもある。今、派では、その座を巡って、目に見えない水面下での暗闘が繰り広げられている。だが、誰が会長に就任すべきかを最終的に判断するのは、「ドン」である森元首相ではないかとされている。
元首相が直立して出迎えた
先述のように、森元首相は五輪組織委員会の前会長だった。オリンピック・パラリンピック運営のあらゆることは、森元首相の了解なしに進められることはなかったようだ。
都政関係者はこう語る。
「組織委員会立ち上げ当初、森元首相は政界を引退した人ぐらいの認識だった人も多かったが、あの元首相が森会長(当時)を直立して出迎え、ここまでやるかと思うほど丁重に扱っていたことから、『この人、すごく偉いんだな』という認識が広まった」
五輪組織委員会のドンであり、派のドンでもある森元首相は、かつて「がん」を患っていて、先は長くはないと考えていたようだ。記者会見ではこう語っている。
「私自身がね、もう駄目だと言われたガンが、新薬で助かったんですよ。本当は今頃ここにいないんですよ、ここには。2015年にお医者さんからダメだよと言われたんだ。だけどまさかと思ってた新薬で私は生かしてもらってんですよ」(2020年3月24日・五輪組織委員会記者会見)
https://gendai.media/articles/-/98223
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引用元: ・【舞台裏】 森喜朗元首相が「血まみれ」で倒れ、集中治療室へ…一体、何が起きたのか [朝一から閉店までφ★]
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