参院選で初当選した維新・猪瀬直樹氏が国会の旧態としたあり方に早くも疑問を呈した。臨時国会が始まった3日、猪瀬氏はツイッターを更新。
「臨時国会召集、旅先から駆けつけたが、10時から本会議場で議長・副議長の選出、それだけで1時間かかったのは札を入れるから。ボタン押せば1分で集計も済む。散会して午後1時再開、議題は『会期の件』、起立しほぼ1分。ならば午前中に続けてやればいい」と述べるなど、議事進行のスロースタートぶりに不満を見せた。そして「アホみたいな非効率と形式主義。ここは19世紀か?」と言い放ち、早くも“猪瀬節”を炸裂させた。
臨時国会召集、旅先から駆けつけたが、10時から本会議場で議長・副議長の選出、それだけで1時間かかったのは札を入れるから。ボタン押せば1分で集計も済む。散会して午後1時再開、議題は「会期の件」、起立しほぼ1分。ならば午前中に続けてやればいい。アホみたいな非効率と形式主義。ここは19世紀か? pic.twitter.com/Igip6M1iaV
— 猪瀬直樹 【参議院比例区(日本維新の会)】 (@inosenaoki) August 3, 2022
この猪瀬氏の投稿にネット民からは
些細な投票の仕組みすら、変える勇気がないから日本は衰退しているのでしょうね。
国会でもよくDXの必要性を説いてますが、そういうのの何段階も先にDXがあるわけで、、、
といった同調する声が相次いだ一方、
ならば変えてください。
一刻も早くこんな慣習を変えて下さい。そのご報告をお待ちしております。問題提起だけじゃなく頑張って下さい。
と、“叱咤激励”する人も。
一般のネット民だけでなく、行政の専門家も反応。東京都庁OBで、中央大学名誉教授の佐々木信夫氏は猪瀬氏の「19世紀か?」に対して「18世紀かも知れません」と皮肉気味にリプライ。
政府の規制改革推進会議の国家戦略特区ワーキンググループ(WG)座長代理の原英史氏は、「経済も安全保障もエネルギーも懸案山積みで、しかも安倍元総理暗殺という異常事態が発生した中で、せっかく国会議員の皆さんが議場に集まって、そんな儀式しかやっていないのも実に不思議です」と重ねて指摘していた。
経済も安全保障もエネルギーも懸案山積みで、しかも安倍元総理暗殺という異常事態が発生した中で、せっかく国会議員の皆さんが議場に集まって、そんな儀式しかやっていないのも実に不思議です。 https://t.co/h1AeX6VDw0
— 原英史 (@haraeiji2) August 3, 2022
SNSだけでなく、リアルでも歯に衣着せぬ猪瀬節は止まらない。
初登院の感想を報道陣に尋ねられた際には、自民党と旧統一教会の関係性の問題に言及。「『政治と宗教』とやるから分かりにくくなるんで、『政治と反社』ですよね。カルトって反社だから。反社だと明確に位置付けて、『政治と宗教』というように誤魔化さないようにしなければいけない。特に与党の議員は、統一教会と(選挙の応援などで)繋がっていた人たちがいるわけですよね。そういう人たちがまだ公然と存在していて、説明もきちっとできていないのは問題ですよね」と容赦なく指摘。
その上で、「反社によって大変な事件が起きたということに政府の反応が薄いというか弱い。本気で反社を一掃するという決意が見えませんね。コロナの時と同じようにこの問題でも相変わらずモタモタしている」と我慢がならない様子だった。