2022年F1イギリスGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは3位、ジョージ・ラッセルはリタイアに終わった。
ハミルトンは好スタートを切って3番手に上がるが、レースは赤旗中断に。再開後のスタートはうまくいかずポジションを落とした。しかしペースがよく、ファステストラップを記録しつつ、上位のフェラーリ勢より長いスティントを走り、33周目のタイヤ交換後は、4番手に大差をつけた3番手に位置し、上位を狙おうとしていた。セーフティカー出動時にソフトタイヤに交換、3番手はキープするものの、4番手のセルジオ・ペレス(レッドブル)とのギャップがなくなり、レース終盤は、ペレス、シャルル・ルクレール(フェラーリ)との2番手争いに。接戦の後に、ハミルトンは3位表彰台を獲得した。また、最終ラップにはレース中のファステストラップも記録した。
ラッセルは、スタート直後、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)と接触した後、周冠宇(アルファロメオ)に当たり、タイヤがパンクし、マシンをストップ。ラッセルはすぐさまマシンを降りて、バリアに突っ込んだ周の様子を確認するために現場に駆けつけた。幸い周には怪我はなかった。ラッセルはその後、マシンを始動させることができなかったため、チームのアドバイスを聞くためにピットに戻ったが、その間にマシンはマーシャルたちによって移動されており、外部からの援助を受けたことで、レースを続けることができなくなった。
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
決勝=3位
5番グリッド/タイヤ:ミディアム→ミディアム→ハード→ソフト
今日は全力を尽くしたよ。フェラーリを追いかけ続けた。届かなかったけれど、(初優勝した)カルロス(・サインツ)にはおめでとうと言いたい。彼らは速すぎて僕たちは太刀打ちできなかった。終盤はチェコ(ペレス)を含むグループでのバトルに加わった。僕が戦うには彼らはストレートで速すぎた。それでもチームがここにアップグレードを持ち込むために努力してくれたことに心の底から感謝している。僕たちは一歩前進して彼らとのギャップを縮めることができたと思う。これからも努力し続けていこう。
ピットストップで少しタイムを失った後も、前を追いかけ続けた。どちらのタイヤセットでもペースは素晴らしかったが、終盤は少し難しかったね。すぐ後ろにレッドブルが来たのだが、彼らはストレートでとても速かった。これからも改善を進めていく必要があるね。でもこの表彰台は大きなボーナスみたいに感じる。
今日はレース序盤に大きなクラッシュがあったが、誰も怪我をしなくてよかった。皆に感謝している。これからも努力し続けるよ。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
決勝=リタイア
8番グリッド/タイヤ:ハード
予選で僕がミスをしたため、ハードタイヤで決勝をスタートすることにした。リスクを取ることで、レース後半にチャンスを得られると考えたからだ。でもスタートでグリップが全くなかった。一番ハードなコンパウンドで、冷え切っていたので、周囲のマシンにどんどん抜かれていった。そうしているうちに、接触されて、周のマシンのサイドに突っ込んでしまったんだ。
マシンから飛び出して、周が無事かどうかを確認しに行った。すぐに赤旗が出て、マシンのところに戻ってきたら、どういうわけかスタートできなかったので、チームのところに確認してもらいに行った。マーシャルの人たちに、マシンをそのままにしておくよう頼んだのだが、戻ってきてみたらマシンはトラックに乗せられていた。それでリスタートできなくなった。
タイヤがパンクしただけだったから、すごく悔しい。今日は6番手まで上がれるペースはあったと思う。とはいえ、周が無事だったので、よかったよ。