8月7日に鈴鹿サーキットで開催される『2022FIM世界耐久選手権(EWC)“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第43回大会』にEWCクラスにエントリーし、ゼッケン69番を付けるAuto Race UBE KEN RACING YICは、12年連続の完走を果たすべくカワサキZX-10Rにダンロップタイヤというコンビネーションで挑む。
山科カワサキ KEN RACINGは今年創業40周年を迎える京都市山科区のバイクショップ『山科カワサキ』を母体に、鈴鹿8耐や鈴鹿サンデーロードレースを中心に参戦している。チーム発足35周年を迎え、鈴鹿8耐ではEWCクラスから参戦し、2009年から11年連続で完走を果たしている。2019年には2020年鈴鹿8耐の参戦権獲得を目標にセパン8耐にも出場し、出場権を獲得した。しかし2020年、2021年と鈴鹿8耐の開催が叶わず、2022年は3年越しの参戦権を行使して挑むこととなる。
そんな歴史ある山科カワサキ KEN RACINGは、今年も引き続きオートレース宇部をメインスポンサーに迎え入れ、AutoRace UBE KEN RACING YICとして参戦する。チーム名にも入っているYICはYIC工科自動車大学校のことであり、監督を務める吉川健一が世界選手権で学生たちに学びの場として経験をさせたいという思いから、8耐に学生たちをメカニックとして招待し、レースをサポートする取り組みを行っている。今年は6人の学生たちがメカニックとして参戦し、レースをサポートするそうだ。
1人目はライダーの中では最年長の新庄雅浩だ。2019年にはル・マン24時間のSSTクラス2位入賞も経験しており、昨年の2021年には全日本ロードレース選手権ST1000クラスにフル参戦を果たした。鈴鹿8耐には長年に渡って数多くのバイクを走らせてきたベテランライダーであるため、川口と可部谷を引っ張っていく存在となる。
続いては、第3ライダーを務める川口篤史だ。彼も鈴鹿8耐経験を持っており、全日本ロードにも参戦してきた。2022年は鈴鹿サンデーロードレースの第2戦、全日本ロード選手権第2戦鈴鹿でJSB1000クラスにも出場している。ホンダのイメージが強い川口だが、今回はカワサキのマシンを走らせることになる。
最後は末っ子ライダーの可部谷雄矢。2020年鈴鹿サンデーロードレースのナショナルST600クラスでチャンピオンを獲得すると、翌年2021年には同選手権に山科カワサキ・オートレース宇部with YICからインターJSB1000クラスに参戦しランキング2位を獲得するという強さを見せる若手ライダーだ。現在は同チームから鈴鹿サンデーロードレースのインターST1000クラスに参戦している。
YIC工科自動車大学校の学生メカニックの力も借り、ベテランライダーの新庄が川口と可部谷のふたりを牽引し、2019年セパン8耐で獲得した3年越しの参戦権を行使して、12年連続の完走を目指して挑む。