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Image:Valve

Valveは8月4日、北米や欧州などで販売している携帯型ゲーム機「Steam Deck」の販売地域を日本、韓国、香港、台湾に拡大すると発表した。同地域では、VRシステム「Valve Index」の販売も手掛けるKomodoが正規代理店となり、すでにオンライン予約も開始されている。

Steam Deckは、ゲームプラットフォーム「Steam」専用のゲームデバイス。7インチタッチスクリーンの両サイドにコントローラーを備えるスタイルだ。同じようなデバイスでは、すでに日本でも「ONEXPLAYER」や「AYANEO」などが発売されているが、これらがWindowsを搭載するのに対し、Steam Deckは専用のSteam OSを搭載するのが大きな違いとなる。

ストレージ別に3モデルが用意され、ラインナップは64GB(eMMC)、256GB(NVMe SSD)、512GB(NVMe SSD)。すべてのモデルでM.2 2230モジュールが使用されているが、エンドユーザーによる交換は想定されていない。このほか、外部ストレージとしてmicroSDスロットを搭載している。

プロセッサーはAMDのAPUを搭載。CPUは4コア・8スレッド/最大3.5GHzで、PS5やXbox Series Xでも採用しているZen 2アーキテクチャとなる。GPUはRDNA 2アーキテクチャで、動作クロックは最大1.6GHz。また、オンボードRAMには16GBのLPDDR5を搭載する。

Image:KOMODO

北米や欧州では、当初2021年12月の出荷が予定されていたが、半導体不足などの影響により2022年2月まで出荷が遅れた。その後、4月からは出荷台数が増えており、7月末には原材料不足によるサプライチェーンの問題の多くが解消されつつあるとして、出荷の前倒しが発表されていた。

なお、日本での価格は64GBモデルが5万9,800円、256GBが7万9,800円、512GBが9万9,800円。米国ではそれぞれ399ドル/529ドル/649ドルなので、税抜で1ドル約136~140円の計算となっている。他ゲーミングUMPCよりも安価なのがSteam Deckの魅力の1つではあったが、円安の煽りを受けてその魅力が薄れてしまっているのは残念だ。