2022年F1イギリスGP決勝で、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は14位でフィニッシュした。スタート直後のアクシデントに巻き込まれてマシンが破損したが、赤旗時に修復し、リスタートした。ソフトタイヤで順位を上げてポイント圏内を走っていた角田だが、前を走行していたチームメイトのピエール・ガスリーと接触、2台はターン3でコースオフした。角田には5秒のタイムペナルティとペナルティポイント2(12カ月間のなかで計8ポイント)が科された。
スチュワードは、ペナルティを科した理由を次のように説明している。
「スチュワードは証拠であるビデオを見た結果、22号車(角田)はコントロールを失い、ターン3を回っている間にスピンを喫し、その結果、10号車(ガスリー)との接触が起きたと判断した。接触については22号車に全面的あるいは大部分の責任がある」
ピットストップ後に最後尾に落ちた角田は、そのままの位置でフィニッシュした。ガスリーは接触の際のマシンのダメージによりリタイアした。
テクニカルディレクターのジョディ・エギントンはレースを次のように振り返った。
「チームとドライバーたちはパッケージから最大の力を引き出し、2台をポイント争いができるポジションに入れるために懸命に働いてきた。そんな週末にポイントフィニッシュのチャンスを投げ捨てることになり、非常に悔しい。チームメイト同士の接触は決して良いことではない。そして今回の場合には、2台ともが大きなダメージを負い、1台はリタイアさせなければならず、どうすることもできなかった」
「今日の裕毅の動きはベストではなく、避ける必要があるものだったので、チームとしてじっくりと必要な話し合いをしていくつもりだ。それと並行して、チームは2台のマシンを修復し、次戦に向けて人間の力で可能な限りの準備を整えるために全力を尽くす」
■角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)
決勝=14位
13番グリッド(リスタートでは11番グリッド)/タイヤ:ミディアム→ソフト→ハード→ソフト
難しい一日でした。レーススタート直後の接触は全く避けられないものでした。前の一台のマシンが横から飛び込んできて、僕にはどうすることはできなかったのです。幸いにもフロントウイングを破損しただけで済み、赤旗でピットに戻ることができ、レースのリスタートを迎えました。
その後、ピエールとの間に接触が起きました。きちんと見直してみる必要がありますが、現時点で思うのは、僕は彼をパスするために次の機会を待つことができたということです。あのコーナーに入る時、僕には速さがあったので、オーバーテイクできると思いました。また、ピエールがあそこまでドアを閉めるとは思っていませんでした。これは僕の方のミスです。主にチームに謝りたいです。
その後、マシンにダメージがあり、とても運転しづらくなって、残りのレースはとても難しいものになりました。