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〈林甫因(よ)って奏す、『堅、惟明と謀(はかりごと)を結び、共に太子を立てんと欲す』と。堅、惟明、獄に下さる〉『資治通鑑(しじつがん)』はそう伝えている。この時代の取り調べは、いちじるしく公正、公平を欠いていた。いったん疑いを受けて投獄されたなら、権力側の筋書き通りに自白させられ…