シンプルでオシャレかっこよくがコンセプト
ナンブオートのコンセプトは、「シンプルでオシャレかっこよく」だ。あくまでお店のデモカーはシンプルに仕上げ、お客がそこからさまざまな要素を足して、独自のオンリーワンを作り出していく。そのためには、素材の良さを活かしたチューニングをピンポイントで行い、派手すぎない仕上がりを心がけている。
【写真18枚】素材の良さを活かしたチューニング!ナンブオートのジムニーを写真で見る
その中でもこれぞナンブオートと思われる部分が、グリルの色分けなどだ。ここは、歴代のジムニーカスタムでナンブオートがこだわった部分だ。
今年、もっとも進化したのはサスペンションパーツ。その中で、アームのブッシュチューンというのが画期的だった。N-TECHローフリクションアーム タイプCと名付けられたアームは、純正系のブッシュとカーボンブッシュを使い分け、ステアリングの応答性を高めたり、トラクション効率をあげたり、ストロークに直結する捻りを増やしたり、メインとする用途に合わせてセッティングするというチューニングを開発。このメニューは素晴らしく、スタビライザーに頼らずステアリングの応答性を確保するなど、オンオフマシンとしてのレベルを今までより1段も2段も向上することを可能とした。見えにくいチューニングだが、コツコツとした地味な検証を行い、ユーザーが快適に乗れるよう、真面目にクルマ作りを行う姿勢がナンブオートならではなのだ。
さらに、今考えている内容がJB64の普通自動車化。この車両を見ても分かるようにワイド化されている。JB74より維持費が安く、JB64よりちょっと高い。しかし、チューニング範囲が大幅に増しメニュー化を検討中とのこと。さまざまな角度からユーザーのことを考えるナンブオートならではの提案だ。
コイル車のブッシュチューンは有効、かなり変わるチューニングだ
ナンブオートの新たなチューニングアイテムは、ブッシュチューン。前後アームのホーシング取り付け部のブッシュを、純正とカーボンブッシュを使い用途別にセッティングしていくというもの。詳しく話を聞くと、純正だけで4種類。さらにカーボンブッシュを加え、ナンブオートのN-TECHローフリクションアーム タイプCに組み合わせることで、かなりフィーリングが変わる。フロントはスタビリティと応答性。リアに関してはトラクション効率が変化するとのこと。これらを期待しつつ、今回のテストはオンロードとクロカン。スタビレスでどこまで両立できているのか?
まずはオンロードから。乗ってみてすぐ気がついたのが「えっ? 本当にスタビレスなの?」と感じた。応答性にだるさがなく、むしろシャープ。左右方向の車体のブレもなく、ダンパーの仕事がダイレクトに感じられる。コーナーアプローチでのターンインがかなりシャープで、攻めちゃおうかな? って気分にさせる。それでいて乗り心地はソフトで硬さは感じられない。これならスタビなんていらないじゃん! って思えるフィーリングだ。
次にクロカンだ。モーグルなどでステアを切った時に、大径タイヤ装着時、一瞬遅れるようなフィーリングがあるのだが、それがまったくない。タイヤとステアの動きがシンクロしていて、行きたい方向に素直に行ってくれる。さらに、サスペンションがどんな状況でもトラクションが良く、地面を蹴っている感覚が強い。これはかなり有効な武器だ。
オンロード、オフロード共に効くブッシュチューンは、今後のスタンダードになり得るアプローチ。これを編み出したナンブオートには素直に敬意を払おう。ポテンシャルアップ間違いなしだ。
SHOP’s VOICE(川端丈智さん)
ルックスに大きな変化はありませんが、昨年と変わって大幅にポテンシャルアップしています。アームのブッシュを使用用途に合わせてセットアップすることで、操安性能に直結します。一度経験してみませんか。
ナンブオート 097-553-0909 http://www.nanbuauto.com/
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