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衛藤征士郎氏(ツイッターより)

自民党の衛藤征士郎衆院議員が4日の党会合で、日韓関係を巡り「韓国はある意味では兄弟国。はっきり言って、日本は兄貴分だ」と発言したと、朝日新聞が5日午前報じた。

ツイッターでは、韓国嫌いの右派から、自民嫌いの左派まで衛藤氏非難の大合唱状態。韓国メディアもこの日午前、速報で朝日の報道を紹介するなど騒ぎになっている。

政治家の問題発言報道は、発言が切り取りなどの可能性もはらむが、今回の衛藤氏の発言は記者団も現認していたようで、会合終了後に発言の真意を尋ねる一幕もあったという。朝日によると、衛藤氏は「我が国はかつて韓国を植民地にした時がある。そこを考えた時に、韓国は日本に対してある意味、兄貴分みたいなものがある」と述べた。

朝日新聞デジタルがこの日朝にネットでも配信すると、ツイッターでは「日本は韓国の兄貴分」がトレンド入り。

右派系のアカウントからは

いや、そもそも兄弟でも家族でも親戚でもないよ?

兄弟じゃないよ。ただ隣にあるだけ

などと、韓国との関係を論じることすら忌避するムードすら漂う。

これに対し、左派系からは、共産党関係者の女性が「なんと不見識な発言を!戦前、中国や韓国を下等な国と教え込んだ間違った考えを、未だ継承しているとは!」と呆れた様子。ほかにも

民族差別主義者の議員はいらない。

大日本帝国の幻だけが生き残っている感。

といったように時代錯誤な認識という捉え方をしていた。

一方、韓国では中央日報がこの日午前、電子版で発言内容を速報で紹介。折りしも超党派の日韓議員連盟と韓国の韓日議員連盟が4日に東京都内で会合があったばかりで、韓日議員連盟の一行は、この日まで日本に滞在予定だった。聯合ニュースによると、韓日議員連盟幹事長で、野党の・共に民主党所属の尹昊重氏は「このような認識がここ10年で日本からよく聞かれたことに対して懸念している」と述べるなど、遺憾の意を表したという。一部の議員からは衛藤氏に「謝罪を求めるべき」との声も上がったとも報じられた。