2022年F1第10戦イギリスGPの決勝レースが行われ、アルファロメオのバルテリ・ボッタスと周冠宇はリタイアでレースを終えた。
イギリスGPのスタート直後、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)が周とジョージ・ラッセル(メルセデス)に挟まれる形となり、ガスリーとラッセルは接触。これで姿勢を乱したラッセルは周と接触し、周のマシンはひっくり返った状態でグラベルまで弾き出された。
その後マシンはタイヤバリアを飛び越え、その先のフェンスにぶつかって停止。ラッセルもすぐさま周のマシンに駆け寄ったが、救出された周には意識があり、メディカルセンターで検査を受けた結果、周に大きな怪我はないことが確認された。
■アルファロメオF1チーム・オーレン
バルテリ・ボッタス 決勝=DNF
何よりもまず、今日一番大事なことは、周(冠宇)にケガがなかったことだ。かなり激しいクラッシュだったから、深刻な事態にならなくて本当に良かった。彼はもう、FIAから体には問題なしとお墨付きをもらっているしね。今日の出来事は、ヘイローがF1で最も偉大なイノベーションのひとつであり、近年F1の安全性が大きく改善されてきたことを、あらためて証明するものだった。
自分のレースに関して言うと、再スタート後には多くのチャンスがあったにもかかわらず、ギヤボックスに問題が起きて、最終的にはダメージの悪化を防ぐためにリタイアを選択するしかなかった。ペースは良かったし、大量得点も可能に思えただけに残念だ。厳しい週末ではあったものの、ポジティブなこともいくつかあり、なかでもレースで発揮したペースは良い兆しだった。来週末のオーストリアでは競争力を示せると思う。
■アルファロメオF1チーム・オーレン
周冠宇 決勝=DNF
大きなクラッシュだった。怪我をせずにすんで良かったよ。サーキットのマーシャルやメディカルチームの動きは迅速で、本当に素晴らしいものだった。そして、クルマの安全性を高めるためにFIAとF1がこれまでにしてきた、そして現在も続けられている仕事にも感謝したい。今日はヘイローに救われた。これはクルマの安全性向上のために取られてきたあらゆるステップが、真に価値のある成果をもたらしてきたことの証明に他ならない。
すぐにコースに戻って、自分が愛していることをしたいという気持ちは、これまで以上に強い。体に問題はない。来週のオーストリアを楽しみにしている。