8月5日、三重県の鈴鹿サーキットで『2022 FIM世界耐久選手権(EWC)第3戦 “コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第43回大会』(鈴鹿8耐)の金曜日のフリー走行が行われ、Team HRC(長島哲太/高橋巧/イケル・レクオーナ)が2分05秒823でトップタイムを記録した。
フリー走行は8時10分から2時間のセッションが行われ、気温約25度、曇り空のなかドライコンディションで走行が始まった。
まずトップタイムを記録してきたのはヤマハYZF-R1を駆るマービン・フリッツ(YART – Yamaha Official Team EWC)で、7周目に2分07秒991を出し、11周目には2分07秒558をマークしてタイムを詰めていく。
その後はホンダCBR1000RR-Rを駆るTeam HRCの高橋巧が2分08秒254を記録。そしてセッション開始約25分に長島哲太に交代すると、長島は計測1周目から2分07秒425、2分06秒535、2分05秒965と自身のトップタイムを更新していき、13周目には2分05秒823という総合トップタイムを記録し、堂々とピットに帰還する。
セッション開始から1時間2分にはニッコロ・カネパ(YART – Yamaha Official Team EWC)が2分06秒408をマークして2番手に飛び込んでくる。カワサキ勢はジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team Suzuka 8H)が上位2台には及ばないものの、2分07秒台をコンスタントに記録しながら周回を続け2分07秒100というベストタイムを記録して3番手でピットへ戻る。
セッション後半に入ると徐々に空が暗くなるも走行終了まで天候は持ち、ドライコンディションのまま走行が続いていく。そんななか残り30分、200RシケインでTEAM HANSHIN RIDING SCHOOLの渡邉一輝が転倒を喫してしまい車両回収のため赤旗が提示された。
セッションは9時47分に残り23分で延長なしの再開を迎える。しかし、その再開直後にスプーンコーナーふたつめでHondaRyokuyoukaiKumamotoRacingの小島一浩が転倒、クラッシュパッドにダメージがあるため残り13分で2度目の赤旗となった。
セッションは10時02分に残り8分で再開を迎えるも、ホンダワークスのTeam HRCが記録した2分05秒823を上回るマシンは現れずにフリー走行は終了。Team HRCが2番手に0.585秒差をつけてトップ、2番手に2分06秒408でYART – Yamaha Official Team EWC、3番手には最終アタックでKawasaki Racing Team Suzuka 8Hのレイを上回ったSDG Honda Racingの榎戸育寛が2分06秒838というタイムで続いている。
SSTクラスは開始早々からEWCクラスのタイムに劣らないタイムを記録していたのは南本宗一郎(NCXX RACING with RIDERS CLUB)だ。2分08秒363を叩き出し総合4番手につけていたが、井手翔太に交代しピットアウト後に最終コーナーで転倒を喫してしまう。マシンの修復に時間がかかり、セッション終盤まで復帰できなかったが依然トップをキープしていた。
セッション中盤には岡谷雄太(Kawasaki Plaza Racing Team)とSSTクラス2連覇を目指すTONE RT SYNCEDGE4413 BMWの石塚健がタイムを更新し合う。しかし2分08秒363上回るチームはセッション終了まで出てこず、トップは総合12番手で2分08秒363を叩き出したNCXX RACING with RIDERS CLUBが唯一の1分08秒台でトップ。2番手には総合17番手で2分09秒850のKawasaki Plaza Racing Tea、3番手には総合21番手で2分10秒326のTONE RT SYNCEDGE4413 BMWが続いた。2022年の鈴鹿8耐は、この後12時10分より予選1回目が行われる予定だ。