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「あふれるように、という表現ではまだるっこしい。噴き出すように短歌ができるようであった」。俵万智さんのデビューを後押しした佐佐木幸綱さんは、かの「サラダ記念日」の跋文(ばつぶん)にこう記した。1987年刊。たびたび読み返すが、噴き出す言葉の勢いは強烈だ。▼表題作は、たぶん日本でいちば…