おかげ参りは江戸時代、およそ60年に一度大流行した。なかでも最も大規模だったのが、文政13(1830)年に四国阿波から各地に波及したもので、実に500万人の参宮者があったといわれる。この時、参宮する人々の通り道となった奈良盆地の横大路村(現大和高田市)の人々が、伊勢へ向かう人々を接待した様…
おかげ参りは江戸時代、およそ60年に一度大流行した。なかでも最も大規模だったのが、文政13(1830)年に四国阿波から各地に波及したもので、実に500万人の参宮者があったといわれる。この時、参宮する人々の通り道となった奈良盆地の横大路村(現大和高田市)の人々が、伊勢へ向かう人々を接待した様…