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 三菱 エクリプスクロスPHEV、なかなかに舌を噛みそうな名前であります(笑)。オマケに新型アウトランダーPHEVの登場もあって、少々地味な存在と思われがちなんですけど、実は超実力派の1台なのです。

 ちなみにエクリプスクロスにはガソリンモデルもあるのですが、いま乗るなら断然オススメはPHEV。だって、いまなら補助金や減税などなどメリットもたくさんありますし。

 と、詳しくはこの後お伝えしていくとして、今回はそのエクリプスクロスPHEVで、軽井沢を目指し、ドライブすることにしました。

文/竹岡圭、撮影/奥隅圭之
supported by 三菱自動車


実は世界で三菱だけ! 「急速充電器対応SUV」エクリプスクロスPHEVで軽井沢へ!

東京から約400km。向かった先は軽井沢で60年以上前から天然氷のかき氷を提供し続けた老舗「ちもと総本店 軽井沢本店」

 なぜ軽井沢なのか? 暑い東京を抜け出して涼みたいという欲求と、適度なロングドライブで、その実力を見てみようという探求心でのチョイスなのですが、とはいってもねぇ、目的がないと心弾まないじゃないですか~(笑)。仕方ない、白状しましょう。本当の目的は「軽井沢でしか食べられないかき氷を食べる♪」という欲望でございました! 

 かき氷と言えば夏の風物詩。普段は乳製品大好き、ソフトクリーム派の私ではありますが、やはり真夏はかき氷。というわけで、このかき氷の食レポ等々は、こちらの記事に記しておりますので、是非そちらをチェックしていただけると嬉しいでございます~。思い出すだけで、いますぐ軽井沢に飛んでいきたくなるほど、ホントに美味しかったんだから♪

 というわけで、エクリプスクロスPHEVに話を戻しましょう。このクルマのすごいところ、その壱は「世界で三菱だけ! 急速充電器に対応しているSUVである!!」です。急速充電器に対応している=大きな電力を出し入れできるということ。こちらはさらに、V2H(ヴィークル・トゥ・ホーム)に対応しているんですよね。

◆ランエボXに迫れ!? 「エコだけじゃない」エクリプスクロスPHEV 走りの秘密とは?

 例えば、太陽の出ている昼間にお家の屋根につけたソーラー発電からエクリプスクロスPHEVの電池に電気を貯めておいて、夜はその電気をクルマからお家側に送って使う。そして逆に「深夜電力で充電し、昼間に家側へ電気を送る」という使い方もできる。

 特に後者は電力不足時のピークシフトに貢献できる点でも大きなメリットに! 言わば“走る蓄電池”というわけ。こうなると、すでに単なるクルマじゃありません。

道中、上信越道で急速充電。充電設備は限られるため、あくまでバッテリーEV最優先がマナー。その意味でも空いている時に短時間で80%充電できる点は嬉しい

 続いて、すごいところその弐は「ガソリンを使って発電できる!」です。

 万が一の有事の際など、満充電の状態で一般家庭の最大約1日分、エンジンでの発電も組み合わせれば、(V2H機器を介して)ガソリン満タンで最大約10日分~の電力量が供給可能なのです。10日あればきっと助けがきますし、その間電気がつくだけでも安心感が違いますよね。

 もちろん有事じゃない時は、アウトドアで大活躍。キャンプでお泊りした朝、また火を起こすと後始末が面倒ですよね。こちらは、ラゲッジスペースに設置された、100V AC電源のコンセントから最大1500W出力できるので、家庭用の電気製品がそのまんま使えます。

 トースターや炊飯器、ホットプレートにコーヒーメーカー等々、消費電力の大きい電化製品も使用OK。パパッとお片付けしたら、すぐ遊びに出掛けられるという効率の良さが魅力なのです。てな感じで、なんとなくジャパネット的な雰囲気も出てきましたが、まだまだ続きます(笑)。

知らなかった! SUVらしからぬ驚きの「走り」

SUVだから、やや腰高で旋回時のロールも大きい? なんて先入観を持ってコーナーに入ると、良い意味で予想を裏切る驚きが!

 すごいところ参は「とてもSUVとは思えない走り!」です。

 SUVなので、悪路に強く、アウトドアや有事にも強力な助っ人になるのはもちろん、普通のオンロードでの走りの良さにはちょっと目を見張るものがあるのです。

 SUVは全高も最低地上高も高いので、どうしても重心が高くなりがちですが、それを重量物の電池を床下に敷き詰めることによって解決。安心感たっぷりのどっしりとした安定感があります。

 さらに、床下のエネルギー密度の高いリチウムイオンバッテリーをガッチリ守るために、ハンパない補強が施されているため、下回りの剛性がメチャクチャ高いんですよね。ゆえに足回りをさほど固めず、SUVとしての足の長さを確保しておいたとしても、スポーツSUVとしての爽快な走り味が作り出せてしまうというわけ。

 オンロードのコーナリング性能なんて、ちょっと目を見張ります。自然なロールを許しながらも、路面をしっかり掴んで曲がっていく様は、ウ~ンお見事!という感じ。無論それにはS-AWCという、三菱独自の4WDシステムの恩恵もあることは言うまでもありません。

軽快なフットワークはけっこうなスポーティさ。新しさでこそアウトランダーPHEVに譲るものの、ジャストサイズで扱いやすい点はエクリプスクロスPHEV優勢

 そう、すごいところその四は「パリダカとWRC(世界ラリー選手権)で培ったS-AWCは伊達じゃない!」です。三菱の四駆は、絶対滑らせない四駆ではなく「滑らせたいなら遊んでいいよ、最後は助けてあげるから(笑)」というタイプ。

 あくまで主役はドライバー。速く走るための手助けはするけれど、危険回避の手助けは最後の最後という、出すぎない感じの電子制御なので、相棒と呼びたくなるくらい手足感覚で操れる感覚。実はスポーティなスタイルや電池搭載量の差による車両重量の違いなどが相まって、本気出して走ればアウトランダーPHEVよりも速かったりします。

 もちろんアウトランダーPHEVは、4WD制御の選択がより広かったり、アクセルオフで減速できる『イノベーティブオペレーションペダルモード』があったりと、より進化はしていますが、シティーユース派に向けた、オンロードでの快適性ならこちらが上だと思います。

6割EV走行でガソリンは半分も残った! 「マイパイロット」採用で鬼に金棒

2021年11月の改良でエクリプスクロスPHEVにも『マイパイロット』が追加。写真のように交通量が多い高速道路でも、制御は乗員にやさしく、急な減速・加速は極めて少なかった

 そんなに走りが良いにも関わらず、ラストのすごいところその伍は「こんなに燃費がいいの!?」です。

 ちなみに、最初から結果を言っちゃいますと、今回の走行距離=396.1km、平均燃費=16.4km/LEV走行割合=60%となりました。

 撮影もしていたし、特段燃費走行したわけじゃありません。電池残量60%くらいでスタートして、帰りに一回急速充電しましたが、それでこの燃費の良さはかなりイイ! 本気で燃費走行すれば20km/Lくらいいくんじゃないか!? という予感さえするレベルでしたからね。

山坂道で元気よく走らせて平均燃費は16.4km/L。市街地ではほぼエンジンがかからず、静粛性の高さが印象的だった(撮影/編集部)

 そんなこんなで、かき氷と景色の良いドライブで心満たされ、帰り道の急速充電中にお腹も満たされ、どうしても気が緩みがちな帰路で大活躍したのが、一部改良で採用された高速道路同一車線運転支援機能「マイパイロット」。そう、とどめのすごいところ、その六がまだありました(笑)。

 電気モーターは瞬時にトルクを立ち上げてくれるので、前走車への追従走行が本当にスムーズ。ガソリン車だと、ウンッと一拍おいて加速するようなところを、そのままスーッとついていってくれるので、まったくストレスフリーなんですよね。

 そうそう、ここまで来たら最後の最後、本当のとどめのすごいところその七で、静粛性の高さも付け加えておきましょう。いつの間にやら運転手の私以外、皆さん心地よさそうに過ごしていらっしゃいましたよ~(笑)。予想以上に楽しくて、帰路もあっという間でした。あ、これも他にはないスゴイところ、その八でしたね。

 つまり、乗れば乗るほどいいところが見つかるのがこのクルマの真の魅力なのかもしれません。エクリプスクロスPHEVは長く付き合えるバディになってくれると思いますよ!

■三菱 エクリプスクロスPHEV/全長×全幅×全高:4545×1805×1685mm、駆動方式:ツインモーター4WD、パワーユニット:2.4Lエンジン+モーター(PHEV)、エンジン最高出力:150ps、モーター最高出力:82ps/95ps(前/後)、WLTCモード燃費:16.4km/L、価格:424万500円(G)

※2022年7月現在、エクリプスクロスPHEV購入時には、国の補助金(=55万円)と自治体の補助金(東京都の場合=最大45万~60万円)がそれぞれ交付されます。
(申請時期が予算額に達した場合は受付終了となるのでご注意ください)

◆撮影協力/ちもと総本店 軽井沢本店

◆ランエボXに迫れ!? 「エコだけじゃない」エクリプスクロスPHEV 走りの秘密とは?

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