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<p>【巨人】戸郷翔征「修正力」で6回1失点セ・トップタイ8勝目 前回3回途中6失点KOヤクルトにリベンジ</p><p>【 #巨人 】 #戸郷翔征 「修正力」で6回1失点セ・トップタイ8勝目 前回3回途中6失点KOヤクルトにリベンジ #巨人 #ジャイアンツ #読売ジャイアンツ</p><p>ギアを上げた。勝負所と覚悟を決めて戸郷の視線が鋭さを増した。3点リードの6回2死三塁、カウント2―2。この日119球目、オスナへの勝負球は内角直球だった。151キロで遊飛に仕留めると淡々とベンチに引</p><p>き揚げた。前回対戦で3回途中6失点(自責5)と苦汁をなめた相手に6回4安打1失点とリベンジ。リーグトップタイの8勝目をつかみ「あそこ(6回)を何とか抑えないと勝ちが来ない。気持ちを入れてやりました」と振り返った。 修正力が光った。前回の敗戦の悔しさを晴らそうと気持ちが空回りし、初回に先取点を献上。制球を乱して2回までに53球を要したが、ここで崩れないのが今季の戸郷の強さだ。桑田投手チーフコーチからは左肩の開きが早くなっている点を指摘され、「修正がうまくできたので、初回の1点に抑えることができた」とうなずいた。 好調の裏には精神面の変化がある。今季、試合中に桑田コーチがベンチで先発投手の隣に座って会話する場面が目立つ。そこでは、序盤に失点しても「先発は6回3失点でいい」と心に余裕を持たせる言葉がかけられているという。 それによる変化を右腕自身が強く感じている。「投球の幅が広がった。去年は1点も取られたくないという気持ちで初回から入って、それくらい切羽詰まって投げていた。もう少し出してもいい四球だとか、ここは三振を狙いにいくところだなと、考え方が増えました」。良い意味での余裕が生まれ、それが投球にも直結。今季14登板でリーグ単独トップの12度のクオリティースタート(6回以上自責3以下)が効果を物語る。 昨季と並ぶ前半戦での8勝目。原監督は「本人もさらに成長していってくれると思います」と期待を隠さない。昨季は後半戦で失速し、9勝にとどまったが同じ失敗はしない。「目の前の1試合を粘りながらゲームをつくっていければ」と戸郷。淡々とした口調に頼もしさが漂った。(小島 和之)</p>